2018年
出演:アーユシュマーン・クラーナー
ラーディカー・アープテー
タッブー
監督:シュリーラーム・ラーガヴァン
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:138分
原題:Andhadhun
日本公開を控えてタイミングをなくしてしまう前にシレっと感想書きます。日本語版みたら更新するかも
あらすじ
主人公は目の見えないピアニストのアーカーシュ(アーユシュマーン・クラーナー)。演奏と歌で生計を立てている。レストランでの演奏を元スター俳優プラモード・シンハーに気に入られ、妻への結婚記念日プレゼントとして自宅での演奏を依頼される。当日その家に訪問したところ、プラモードの妻シミー(タッブー)がアーカーシュを迎え入れるが、なんとリビングではプラモードが死体となって転がっていた。そこから、アーカーシュはとんでもない事態に巻き込まれていき…。
いろいろ
『Badlapur』で一線を越える復讐劇を描いたシュリーラーム・ラーガヴァン監督の新作です。シュリーラーム・ラーガヴァン監督作は『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』が既に日本公開済。『Badlapur』も2015年のIFFJで上映されました。
『Andhadhun』はめっちゃスカしたサスペンスです。ボリウッドが最近得意とするところ。ブラックコメディーで大人な雰囲気。『Badlapur』と同じく完全なる殺人劇でありながら、こちらはあくまでもコメディとして全く違う攻め方をしています。
ストーリーが超重要な映画なので、何かお話の部分の感想を書こうとするとすぐネタバレに触れてしまいそうになるから詳しくは書けないし、私の文章力では薄っぺらいことしか伝えられないけど、とにかく観てほしい!の一言です。
ちなみに日本語公式サイトは途中のネタバレしまくりだし、英語wikipediaは結末まで書いてある。
ストーリーの仕掛けが面白くてこの先どうなるのか予測できず気になっちゃう感じ。けっこうヒヤヒヤするから心臓に悪い(笑)。ずっとヒェ~~ってなりながら観てました。
そして最後まで油断できなくて目が離せない。一瞬が全てを物語るってやつかな。拍手を送りたくなるくらい最高の終わり方でした。
アーユシュマーンは今まで軽いタッチのコメディ専門みたいな俳優だったから、同じコメディとはいえめちゃブラックな本作は新しい領域だったのではなかろうか、なんて思ったり。アーカーシュはもともと一般人(イリーガルじゃない人という意味で)なキャラクターなので、ある意味いつもと変わらない、人がよさそうな雰囲気を持った人物を演じているという点では安定感もあり。アーカーシュ役で国家映画賞(主演俳優部門)の受賞やその他賞ノミネートなど、彼のキャリアが最大限に評価された作品でもあります。
あとはタッブーね!タッブーの役シミーはタッブーのために用意されたのかと思うくらいピッタリな役!シミーみたいな役、タッブー以外に適任者が思い付かない(笑)
売れっ子ラディカー・アープテーもよかったです。出演は『Badlapur』からの繋がりなのかなぁ? 可愛いし色んなジャンルの映画に出てるけど、こんな登場人物全員が裏がありそうな話にしっくりくる女優さんなんですよね、やっぱり。過去に観た作品の影響されたイメージかなw
2018年のボリウッドを代表する傑作です。日本で知られたスターは出てないし、社会的意義のあるメッセージが込められてないし、万人向けの感動ドラマじゃないけど、インド映画僻地日本で公開に至ったのが素直に嬉しいです。必見!
リンク
※ネタバレ動画は貼ってないよん
インド版予告
アーユシュマーンが歌うバージョンの「Aap Se Milkar」
本編上には組み込まれないやつ動画のタイトルソング
「Laila Laila」