2019年公開
出演:アーユシュマーン・クラーナー
ブーミ・ペードネーカル
ヤーミー・ゴウタム
ソウラブ・シュクラー
ジャーヴェード・ジャーフリー
監督:アマル・コウシク
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:133分
媒体:ネット配信(Hotstar)
あらすじ
カーンプルに暮らすバーラー(アーユシュマーン・クラーナー)は子供のころはクラスでモテモテだったが、今や25歳にして薄毛に悩まされていた。長く付き合っていた彼女にフラれ、美白クリーム会社のセールスマンの担当も外されてしまった彼は自然な髪を取り戻したいとありとあらゆる育毛を試してみる。しかし全く効果が見えなかった。育毛を諦めた彼は、父の勧めでとうとうカツラをつけることにする。
自信を取り戻したバーラーはラクナウに出張する。そこで自社のCM撮影に立ち会った彼は、かねてより憧れであったCMモデルの美女パリ(ヤーミー・ゴウタム)とお近づきになるが…。
いろいろ
三者三様"見た目"に苦しむ人たちのコメディードラマ。"薄毛"や"色黒"など、美しくないとされる要素を持っている人(特にインドでは色白が美人の証)が周囲の人たちと、それに自分とどう向きあっていくか、という話でした。
アーユシュマーンが演じるバーラーは優しい性格じゃなかったり人の見た目を揶揄してたり、一般的にすんなり好感が持てるような品行方正な主人公像ではなかったんだけど、逆にそれが人間らしくて好きです。アーユシュマーン自身が、不完全なキャラクターにこそリアルなドラマがあると考えている役者さんなので、そういう意味で今回も彼らしいキャラクターだと思いました。アーユシュマーンが得意な等身大コメディ。
バーラーはセールスマンだけど兼業コメディアンで、昔なつかしのシャールクのモノマネいっぱいしてました。リクエストされたランビールもちょっと似てたw あと誰だったかな…ディリープ・クマールもやってたかな…忘れてしまったw
トレンドに乗ってtiktokで曲に合わせて踊るのがいっぱい出てきました。で、やってた懐メロが私みてない頃の映画で元がわからんかったのが残念wたぶん1990年代以前だと思います。
アーユシュマーンファンには嬉しい特別ゲストもいたな~!序盤に出てきます。
もう一人、自分の見た目と戦っているのが、色黒のラティカ。
演じるブーミ・ペードネーカルは実際はもうちょっと肌の色が白くて、要は"ブラックフェイス"で物語の外、制作的なところで公開当時物議を醸したキャラクター。最近だとリティクの『Super30』もそれにあたるんだけどどうなんだろうね…。
と、ひっかかる部分はあるけれど、物語の中だけで言うと逆境をバネに自立した女性として社会で活躍する弁護士の仕事をしていて、たくましい女性で好感が持てる人でした。主人公よりずっと昔から見た目で辛い思いをしてきたんだよね…。
あと一方でこちらはオマケではあるけど、美しいとされる人もその人なりにしんどい問題を抱えていました。…の代表、モデルのパリ。
彼女がそれについて言及するのはほぼ一瞬だし、私は彼女の側に立ったことないけど、そのセリフから読み取れた苦しみが少し辛かったです。彼女は彼女で苦労したのかもしれない。
ヤミちゃんはボリウッドデビュー前からリアルに美白クリームのCM出演をしていたけど、それと真逆のような映画に出たことについてはやっぱ話題になったみたいで、インタビューがありました。
5年前インド行ったとき彼女のCM流れてたな~。今まで色々批判を受けてきたんだね…。
リンク
「Don’t Be Shy Again」にぎやかダンスソング
「Tequila」テキーラ!カツラが見た目馴染んでないのはわざとかね…?
「Naah Goriye」これはプロモ用
これでアーユシュマーンがやってる髪型(メンズポンパドール)が、台詞の中で流行りの髪型って言われてた。みんなやってるもんね~
おまけ
結末の人間関係はあれが最適解だと思います。