インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Shubh Mangal Zyada Saavdhan(結婚に"超"ご用心)

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2020年公開

出演:アーユシュマーン・クラーナー

   ジテンドラ・クマール

   ガジラージ・ラーオ

   ニーナ・グプター

  ブーミ・ペードネーカル(特別出演)

監督:ヒテーシュ・ケーワレー

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:117分

媒体:スクリーン(イオンシネマ市川妙典スクリーン1)

※邦題は原題の意味を汲み取って勝手につけました

 

あらすじ

都会に暮らすカールティク・シン(アーユシュマーン・クラーナー)とアマン・トリパーティー(ジテンドラ・クマール)は、アマンのいとこグーグル(マーンヴィー・ガグルー)の結婚式に合わせて田舎に里帰りする。カールティクはアマンの家族にアマンの友人のように紹介されるが、実は2人はカップルであり、人目のないところでキスをしていたところを、アマンの父シャンカル(ガジラージ・ラーオ)に目撃される。アマンは父に打ち明けようとするが、父は拒否反応を示す。またアマンの嫁にと考えていたクスム(パンクリー・アワスティー)との結婚を進めようともしていた。

シャンカルはカールティクを目の敵にし、彼らが近づかないように妨害する。しかしそれに怒ったアマンは、グーグルの結婚式場のど真ん中でカールティクとキスをしてしまい…。

 

いろいろ

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2017年公開の『Shubh Mangal Saavdhan』(感想ちゃんとないけどこれ)の続編というか、タイトルやキャストにちょっと被りを持たせつつも設定はまるっきり別のものにしたシリーズものです。前作は勃起不全の男性の話で、今回『~Zyada~』はゲイカップルの話。人的な繋がりは主演のアーユシュマーン・クラーナーと、一部プロデューサー。あとスタッフにいるかもしれない。ちなみにタイトルが長いので『SMZS』と省略される場合もあります。

 

2時間も無い中のストーリーで、結婚式を中心としてそれ以外の余計なものをそこそこそぎ落としています。シーンごとに主人公がころころ変わるような雰囲気がありそこがちょっと散漫ではありつつも、主軸はカールティクとアマンとアマンの家族にだけポイントを絞った感じ。インドは家族で映画を観ると言われることが多いけど、ここ最近の流れでトレンドに強いシネコン×都会×個人で観る層を狙ったんだと思われます。絞ったからカールティクとアマンの馴れ初めとかカップルとしての描写もけっこう少なかった。同棲くらいしてそうだけど家は出てこなかったし台詞はわかんなかったから実際のところわかんない。

今回恋愛は今時っぽく描くのかなと思ってたら、映像が思ったよりプラトニックな描写でした。カップルらしいのってバイク2ケツのときのハグとかキスシーンとかくらい。もしかしたら大人向けレーティングを避けた検閲対策かもしれないし(ちなみに本作のレーティングはU/A(12歳未満の児童が鑑賞する際には保護者の指導が必要とされる))、不要だと思ったからそもそも入れるつもりがなかったかもしれない。キスシーンも寸止めかガッツリは見せないから、一昔前のインド映画を思い出した。一昔前は、キスもラブシーンも見せなかったけどしっかりラブストーリーだったな~って、ハリウッド映画のすぐイチャコラするのに慣れきってたからびっくりした記憶。そして私はそんなインド映画が好きだった記憶。まぁすぐくっついていちゃいちゃしてるカップルも可愛いから好きなんですけどw(一昔前と今の間はやたら脱ぐ時期もあったねボリウッド映画)

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話題はどこかで目にしたことはあると思いますが、インドでは長い間、同性同士の性行為は犯罪とされていました。イギリス植民地時代の名残だそうです。

それが2018年に合法とされました。

本作はそれをきっかけに作られたのかも…?というかはっきりこの刑法第377条の話が出てきてました。

社会派すぎず、小規模すぎず、インドの大衆向けでここまで真面目にゲイカップルと向き合った話というのは大きいと思います。立ち位置的にインド版「おっさんずラブ」?(…っていうと全然違う話デショ!って双方から怒られるだろうか…?)コメディ映画ですが、今まで数多くの映画で描かれてしまっていたゲイを揶揄するタイプのコメディではなく(少なくとも私が英語字幕で観て感じたところでは)、主に家族の振舞いやドタバタがコメディでした。テーマに真摯に向き合ってたと思います。

ところで観ていて思ったのは、本作における主人公たちと親たちに起きる障害って、カーストとかお家の確執とかで結婚を許されないとあんまり変わらないなってところでした。子供には結婚したい人がいるけど親は親で子供に結婚させたい理想があるから受け入れられなくてっていう。とは別にアマンの両親はガッツリ出てくるけど、カールティクの両親は幼少期の回想以外で全く出演がなかった。カールティクはアマンと比べて肝が据わってるんだけど、やっぱ過去に色々あったのかな…って想像するキャラクターだった。

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カールティクは物語の中では"変わる側"ではなくて"変える側"

 

鑑賞前は想像してなかったダークホースが、アマンの婚約者クスムでした。めっちゃ記憶に残った。

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恋人がいる人の婚約者っていう、そもそもから都合のいい使われ方をされそうなポジションではあったけど、意外と活躍してた。この人アマンとカールティクの関係に賛同するのよね、理由はあるんだけど。この子はこの子なりに叶えたいことがあるのだよ。一人の人間として。

あと立ち去り方と駆け寄り方が一昔前のヒロインっぽいのがツボになるくらい面白かったですw(偶然ってわけじゃなくて本作のコメディネタの一つです)

 

コメディーシーンはちょっと英語が難しいところもあったけど、わりと楽しかったです。

 

リンク

予告

おじさん「ゲイになりたいっていつ決めたんだ?」

カールティク「逆におじさんはゲイになりたくないっていつ決めたんだ」

こういうカールティクが周囲を一蹴する台詞がちょいちょいある

 

オリジナルはコレ。ギラギラだぜ~!

 

 

ほかにレトロソング「Kya Karthe The Saajna」を使った「Kya Karte Thay」とか…

 

おまけ

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↑上映会でした

 

「おい、タバコ寄越せ」
「僕吸ってな…( ‘ ^‘c彡☆))Д´)バチーン
スッ・・・(煙草を差し出す)

・・・って流れが光の速さだったよね。

このスピードでコメディ回しされたらついていくの大変だわよ