2019年公開
出演:タープスィー・パンヌー
ブーミ・ペードネーカル
プラカーシュ・ジャー
ヴィニート・クマール・シン
監督:トゥーシャル・ヒーラーナンダーニー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:146分
媒体:ネット配信(Zee5)
あらすじ
ウッタル・プラデーシュ州の村には、チャンドロ・トマール(ブーミ・ペードネーカル)とプラカーシ・トマール(タープスィー・パンヌー)の義姉妹が暮らしていた。彼女は家長ラタン・シン・トマール(プラカーシュ・ジャー)や夫たちによる封建的な制約を受けながらも、多くの子供たちに囲まれ共に明るく暮らしていた。
ある時、ヤシュパールが村に射撃訓練場を作る。トマール一家は息子たちに練習させようとするが、息子たちはすぐ飽きてしまう。ちょうどお弁当を持ってきたチャンドロが撃つと、初めてなのにもかかわらず命中点を撃ち当てる。驚くヤシュパールがチャンドロに今後練習に来るように誘うが、女性が射撃訓練をするなんてもってのほか。一緒に練習する娘たちがスポーツに強ければ就職に有利になるという理由で、プラカーシも交え、ラタンたちに内緒で練習をすることになるが…。
いろいろ
インドに実在するおばあちゃん射撃選手の話です。珍しいので日本語の記事にもなってます。どこかで見たことあるかも。
『Saand Ki Aankh』の意味は命中点=Bullseyeのヒンディー語直訳です。「Saand」が"牛"、「Ki」が"~の"、「Aankh」が"目"。
古い考えが残るインドの田舎と、個人と社会の抑圧と…、外から見ると女性には辛すぎる環境にある女性たちが主人公です。でも暗くなりすぎないエンターテインメントに仕上げてあるので、見やすいです。誰かが死ぬ/死なないの話でもなければ超人的な力を持った人も出てこない、主に"家族"という小さな世界の話だから派手でもないのだけど、だがそこがいい。
女性の負担は、男は大して働かないのに農作業から家事までの一切を背負ってたり、外出を自由にさせてもらえなかったり、人前どころか家の中でも顔隠してないとだったり、まぁ~~傍から見ててもハードモード!って感じでした。んでも今でもこういう社会があるんだよね、うーむ。
ストーリーはきっと映画的に構成されてる部分もあるんだと思うけど。…ちなみにチャンドロのエピソードを読むと当初夫は賛成も反対もしてなかったとか。↓
映画で一緒に射撃場に通ったのは娘か孫娘か、どっちかが孫娘でどっちかが娘だったような気がするw
主演のタープスィー・パンヌーとブーミ・ペードネーカルは娘っ子時代のシーンもあるけどほとんどがおばあちゃんになってからのシーンで老けメイクです。
リアルなばあちゃんに見えるかというとそこは置いといて…っていう作りだと思うので気にしないようにしましょう。彼女たちがやるから面白いっていうのはあると思う。
モデルになったおばあちゃんとのショット~
前述のとおり、死ぬ/死なないの話ではないので人殺すような類の極悪人は出てこないんですが、彼女たちの壁となる悪役はいます。家長のラタン。その他にも周りの男も一部を除きほとんどが彼女たちの味方ではない。自分のやってることと社会の規律を守ることが正しいと決め込んでる人たち。
悪者って自分が悪いとわかっててやってる人より自分が一番正しいと思ってる人の方がタチ悪いね。自分と違う人の意見を聞く耳すら持たないのよ。まずは同類でないと発言権を与えない。いや~ね。
ラタンも主には年を取ってからのシーンがメインですが、若い頃のラタンを演じていた俳優さんがイケメンだった…イケメンハンターが反応せずにはいられないッ!
ヨゲンドラ・ヴィクラム・シン(Yogendra Vikram Singh)。
ところで場面写真ではないけどオフショット以上の演出はありそうな撮影時写真がいい感じにおばあちゃんの日常って感じだったから見て
おばあちゃん+射撃という組み合わせにテンション上がった人、ぜひ。
リンク
射撃練習風景「Udta Teetar」
結婚後~おばあちゃんになる前の頃「Jhunna Jhunna」
本編になかったダンスだけど。これいいよね。「Womaniya」