2011年公開
出演:プリヤンカー・チョープラー
ヴィヴァーン・シャー
ニール・ニティン・ムケーシュ
ジョン・エイブラハム
イルファーン・カーン
アンヌー・カプール
ナスィールッディーン・シャー
コーンコナー・セーン・シャルマー
監督:ヴィシャール・バールドワージ
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:147分
媒体:Netflix
あらすじ
女性の焼死体が発見され、法医学者アルン(ヴィヴァーン・シャー)のもとへ送られてくる。死体の女性の名前はスザンナ・アンナマリー・ヨハネス(プリヤンカー・チョープラー)。偶然にもアルンと旧知の仲の人物で、これをきっかけにアルンは彼女の過去を思い出す。
幼いころに母、そして後に父も亡くしたスザンナは、あらゆる男性に父親の姿を探すようになる。最初に結婚したエドウィン(ニール・ニティン・ムケーシュ)は陸軍将校だったが、任務中の怪我で片足を失っていた。また嫉妬深い性格を持っており、あらゆるストレスから次第にスザンナや使用人に対して暴力を働き始める。そんなことが続いたある日、エドウィンは人喰い豹を狩りに行った際、崖から滑り落ちて死んでしまう。
スザンナが次に結婚したのはエドウィンの葬式で聖歌隊をしていたジミー(ジョン・エイブラハム)だった。資産家のスザンヌの助けもあり、ジミーは持ち歌をヒットさせ人気歌手となる。しかし彼の歌は盗作だった。また次第に遊び歩くようになり、麻薬にも手を染める。スザンヌの知られるところとなり自宅にてリハビリが始まったが、ジミーが麻薬から抜け出すことはなかった。とうとうジミーはオーバードーズで死んでしまう。
スザンナが次に結婚したのは、イスラム教徒の詩人カーン(イルファーン・カーン)だったが、この男も本性を現しスザンナを苦しめ始めて…。
いろいろ
プリヤンカーが次々と夫に先立たれる妖しい女性を演じるので話題になったや~つ!
めっちゃ面白かったです!
次々と登場する夫はその誰もがけっこうなダメ男というかなんというか…。繰り返される夫婦の出会いと悲劇に次第にハイになって、ありえね~!とか言いながらもけっこうのめりこんで観てました。次の夫はどんなやつ来るんやってワクワクしてしまったw
ただあんまり評判が良かったとは言えないみたいで、ヴィシャール・バールドワージ監督にしては…ってところもあったようです。私は好みだったからかあんまり引っかかるところなかったんですけどね~。オチだって私は超納得華麗にゴール!って思ったんだけど、タイトルの意味との関連で引っかかる場合もあるみたい。
観るの遅くなってしまったけど、人の評価読んで永久スルー決めないで良かったなって思いました。
バールドワージ監督の作る薄暗さとか退廃的な空気が好きなんですよね。同じ暗さや荒みがあっても他の監督は空気が違う。『7 Khoon Maaf』ではスザンナが信仰するキリスト教的思想と文化が織り交ざってより世界観が深まっていた気がします。
スザンナのもとにはひっきりなしに男が寄って来て休みなし。スザンナのそのいわくつきの過去がありながら途切れない男遍歴はプリヤンカーがやると妙に納得してしまう…手出すとヤバそうなのに男からするとほっとくことができない女…。妖婦か…?スザンナはあれかな~、夫になる人に依存するのが夫婦互いにダメになってしまう感じがあるな。しかしスザンヌ自身途中でもう男はコリゴリってなってたけどそれでも結婚に流れていってしまうのが闇…。可哀想な人よ。
一番怖かったのはスザンナの執事とメイドさん…従順すぎて怖い。表情あんまりなかったしw スザンナはまだ感情を読み取る余地が十分にあるんだけど使用人は背筋凍るぜ。スザンナの家は全員普通じゃない…。幼いころからスザンナの使用人で、恩もあって彼女を女神のように慕ってたアルンが使用人の中で一番盲目的に従える背景も備わってた。しかし彼が一番まともだった。2年の留学期間で外の世界にいたのが功を奏したのかもしれない。
夫たちは誰もがそんなに長い持ち時間がないながらもほとんどが主役級か名脇役の俳優。イルファーン・カーンとかナスィールッディーン・シャーとかが「夫A」「夫B」みたいな扱い。豪華~。
2番目の夫役ジョンがたまに顔と体合成になってたのが本筋と関係ない気になりドコロでした。なんで?
世間の評価とかなり違うので正直保証付きでオススメとはいかないですけど、私は大好きです。直接的な描写は少ないながら結構なアダルト向けなので、1人で観るか一緒に観ても気まずくならない人とどうぞw
リンク
やっぱ一番はこれかな
「Darling」ロシアの民謡カリンカがベース。しっくりきすぎててヒンディー語じゃないのかと思っちゃうけどしっかりヒンディー語
「Bekaraan」イルファンの役当て書きされてそう
「O' Mama」金髪のカツラ似合ってないよジョンww
おまけ
【邦題妄想】タイトルに付けた邦題は原題の意味を組みつつ日本語として成立するように…の意図があるから厳密に言うと原題通りではない気がする。ちゃんとした邦題付けるなら「7」だけ使った違うタイトルがよさそう。