2010年公開
出演：アミターブ・バッチャン
スディープ
リテーシュ・デーシュムク
パレーシュ・ラーワル
ラジャト・カプール
監督：ラーム・ゴーパル・ヴァルマー
時間：136分
言語：ヒンディー語+英語字幕（日本語機械翻訳）
媒体：Youtube
あらすじ
記者のプラブー・シャーストリ（リテーシュ・デーシュムク）は、憧れのヴィジャイ・ハルシュワルダン・マリク（アミターブ・バッチャン）が代表を務めるニュースチャンネル"India 24/7"に就職する。しかし局はマリクの「公正な報道をする」という強いポリシーのもと運営されていたことが災いし視聴者を惹きつけることが限界となり、元India 24/7の局員アムリーシュ・カッカル（モニーシュ・バール）が代表の新進TV局"Headlines 24"に遅れを取っていた。
マリクの息子で次期後継者のジャイ（スディープ）はこれに危機感を抱きTVプログラムを刷新しようと多額の借金を背負ったものの、カッカルに邪魔をされ計画が崩れ返済の当てが無くなってしまう。途方にくれるジャイに、ジャイの義理の兄で実業家のナヴィーン・シャンカリヤ（ラジャト・カプール）と政治家モーハン・パーンデー（パレーシュ・ラーワル）はある計画を持ち掛ける。
しかしこれは泥沼の争いの始まりに過ぎなかった…。
いろいろ
唐突にニュースキャスター役のラージクマール・ラーオが観たくなったから予習なしで観ました。
公正な報道の責任を負うメディアが、利益を目当てに国民の信頼を食いものにしたらどうなるか？っていう政治スリラー。メディアが虚構と行き過ぎた報道についてあれこれツッコミを受けるのは今に始まったことではないので目新しい感じはしないですが、かといって倫理に反する報道が各国で納まる気配もないので、テーマにするのはアリかなと思います。でっちあげ・誇張表現・ミスリードと取られかねない映像編集など現実にありそうなエピソードと、競争することに麻痺して本質を見失った大人たちの足の引っ張り合いが面白かったです。アクションはほぼないけど白熱した戦いがそこにある。
ジャイかプラブーかどちらがメインかわからないくらい、主人公が入れ替わるかのような演出が面白かったです。ジャイ視点の時もあるし、気付いたらプラブー視点になってジャイが敵のように映っていたり。前半はジャイで後半はプラブーのターンだったかなぁ。クレジットの一番手はアミターブ・バッチャンなのかな？アミターブ・バッチャンはこの中では一番の重鎮だから最初に来るけど、物語上では脇だった印象です。しかしさすがアミターブ・バッチャン、終盤の独白のようなシーンは迫真で身につまされるものでした。
この2人が親子なのがこれまた渋い。
リテーシュの役がちょーイケメンでした。内面がイケメンでした。
彼のような人物が、腐敗してしまった組織の中で救いであってほしい。
お目当てのラージクマール・ラーオは役名すら付いてないから覚悟してたんだけど、見事に文字通り5秒だけの出演で逆にテンション上がった～～！！！一応台詞はあるけどエキストラと言っても過言ではないのでは…。これを観た誰かが、この人が後で演技派俳優として有名になるのを想像しただろうか！？すごく下積み感のある出演でした。デビュー作らしいです。貴重なのでラージクマール・ラーオファンにお勧めしたい。
5秒だけなのでさすがに見逃すかも…見逃しても致し方ないと思う。一応答え合わせ貼っておきますね↓
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/komeindiafilm/20200706/20200706235259.jpg
そしてパレーシュ・ラーワル演じる、この世のあくどいもの全部煮詰めて固めたかのような政治家はおでこの赤いのが凄い特徴的（最初火傷の名残かと思ったけど宗教的なものを塗ってる？）だけどモデルの政治家いるんですかね…？私インドの政治に疎いのでそういう人いても特定できない。現実世界を際どく攻める映画を作るラーム・ゴーパル・ヴァルマー監督ならモデルが居ても不思議ではないなあと思いました。
リンク
公開時期的にあんまりYoutubeによさげな動画がないんですよね…
サントラどうぞ
本編はここで観ました 字幕もあるよ
おまけ
なーんかこのタイトル見た感じするなぁ～と思ってたら、スディープさんの『Ranna』でした。1文字しか変わらんｗ
