(画像出典:wikipedia)
2016年公開
出演:ナーニ
メヘリーン・ピールザーダー
ムラリー・シャルマ
ブラフマージ
監督:ハヌ・ラーガワプーディ
時間:148分
言語:テルグ語+英語字幕
媒体:ブルーレイ
『マッキー』以来数年ぶりにナーニ君マイブームになりまして。2本Youtubeで(公式)本編を見た後、「やっぱお金出して見たいわ!」という思いに至り、Blu-rayを買った作品です。少々入手がめんどくさく、英Amazonでは日本まで配送してくれない→じゃあ英から日に転送してくれるサービス使おう→転送料約5000円…ってことでかなりお金がかかった代物です。(他の直送店舗もあったんだけど、今回使うには少々不安があったもので…)これで面白くなかったら5000円が辛い!と思いながら観たんですが…果たしてどうでしょうか。答えはあらすじのあと。
あらすじ
とある物騒な町で暮らす男クリシュナ(ナーニ)は、町の有力一族の娘マハーラクシュミー(メヘリーン・ピールザーダー)とお付き合い中。でも、このことは友人にも打ち明けられない、秘密の関係だった。マハーラクシュミーにはそろそろお見合いの話も上がっていたので、2人が別れないためにクリシュナは彼女の家に結婚の許しをもらいに行かなければならないのだが、町一番の物騒な一族、しかもマハーラクシュミーの兄ラーマラージューは非常に恐れられる人物で、クリシュナはいつまでも打ち明けられないのだった。
とうとう結婚の話が本格的になってしまい、後がなくなったクリシュナは意を決して兄に挨拶に向かう。そんな時、何者かが家に侵入し、マハーラクシュミーの家が襲われてしまう。マハーラクシュミーは不在だったものの、兄や家長は負傷してしまう。ちょうどその時、家には親戚の3人の子供たちが遊びに来ていた。ラーマラージューはその子供たちを父親の元に無事届けられればマハーラクシュミーと結婚してもいい、とクリシュナに子供達を託す。
またとないチャンスを手にしたクリシュナ。ハイデラバードへ向かうこととなるが…
いろいろ
ラブストーリー×ドタバタ珍道中×テルグ血みどろアクション…といった感じでしょうか、非常に面白かったです。
(画像出典:newsongbd.com)
まず、珍道中がかなり混乱してます。グループに分けるとこんな感じ
■逃げる組(クリシュナ&子供たち)
ラーマラージューに託されたけどあまり状況が分かってない。とりあえずマハーラクシュミーと結婚したい一心でハイデラバードへ向かう
子供たちは寝てる間に車に乗せられて気付いたら家の外だったので、運転手クリシュナを誘拐犯だと思い込んでいる(ので色々知恵を働かせようとしている)
■追いかける組(1)
謎の集団。子供たちを狙っているが、それは子供たちの父親と関係あり…?
■追いかける組(2)
ラーマラージューたちとライバル関係にある一族。この地域のゴタゴタはこの人たちのせい?こちらもクリシュナたちを狙っているが、どちらかというと家長とラーマラージューを狙っている…?
■追いかける組(3)
子供たちの父親は警察官。帰省しようとするが諸事情で子供たちだけ先に帰省中の矢先、事件が発生。家長は重傷で入院、ラーマラージューは行方不明、子供たちも行方不明で、子供たちを探すと何者かが連れている(実はクリシュナ)とわかり、追いかけることに。
■なんか逮捕されてる人
おっさんが一人逮捕されてる。多分、追いかける組の誰かと関係あり。
■その他(負傷組+α)
家長は重体。ラーマラージューもかなりの重症だが、色々移動していて誰も足取りがつかめない。もしもラーマラージューが誰かと一緒に居て誰かに状況説明できていれば混乱にならなかったのだけど、そうならなかったのでクリシュナは必要以上に追いかけられる羽目に。ちなみにマハーラクシュミーは友人の結婚式に出ていて、お家が大変なことを知らない。
…うん、多いね!
これにそれぞれ色んなオッサンが顔を出すので、顔覚えるの少々大変ですw
↓ムラリ・シャルマー氏や
↓ブラフマージさんは、比較的見覚えのある顔(当社比)なので、そこでちょっと安心しながら観ると言った感じ。
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あ、でも後半になると、知らないお顔も何となく見分け付くので大丈夫でした!
そんなこんなでみんなの情報が混乱して絡まって、ひっちゃかめっちゃかな感じでクリシュナ達が追いかけられるんですが、敵と知らずに交流してたり、すんでの所で逃げ切ったり、スリルありながらも楽しい一幕あり、とテンション高めに作り上げられています。ぶつかった拍子に携帯電話取り違えちゃったなんて古典的なギャグシーンもありますが、そういうのもやっぱり楽しいですね。
そして、テルグ映画らしくアクションはかなりハードなのですが(血の気が多い)、それと併せて観て楽しい&美しい音楽シーンも多めで、素敵にミックスされた映画だな~と思いました。
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↑こういうのとか好き。
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↑秘密の2人が逢引するところが、町はずれの砦…というなんともロマンチックなシチュエーション。ここ観光地じゃないのか?人居そうだけど…という邪推は置いといてw
キャストもよい感じ。
主役ナーニ君。
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クリシュナは物騒な町で暮らしていても暴力からは極力避けている、ある意味平和主義?な男。…わかる!!わかるよ!ナーニ君て、自ら進んで戦いに挑んでいくタイプに見えないもん!!(笑)
テルグ映画ってかなりハードな内容でもコメディーとかダンスとかで明るく作ってあるイメージ(つまりはネアカ)なんですが、これも、命狙われてるのにどこかのん気なところが。きっとナーニ君のせいw
マハーラクシュミー役はこの映画がデビューの女優さん。インドの中だと超美人てほどではないようですが、それなりに映画に溶け込んでたと思います。調べたら、次作はボリウッド映画『Phillauri』(アヌシュカー・シャルマー主演)だそうで、確かに予告編見たら居ました。花嫁さん役なのかな? 北インドの出身でお家はシクだそうです。
オッサンが多いとさっきも書きましたが、その中で渋みのあるいい味出してる人がいました。
ラーマラージュー役のShatru。
役者さんの名前はWikiに載っておらず、英語の知恵袋的なサイトに書いてあったので半信半疑ですがw
(画像出典:Youtube.com)
いかつい!何故か髭一部だけ白髪!!でも凄みがあって圧倒されます~!
怖い!からカッコイイ!と思えるようになる後半はもう行方不明になってあんまり出てこなくなるのがちょっと残念w
あともう一人は、子供たちのお父ちゃんで警察官のSampath Raj。
(画像出典:Youtube.com)
デキる警察官で、あとロマンスグレーがいい感じ。この人『Jilla』と『Om Namo Venkatesaya』で観てるハズなんですけど、記憶にないwもう1回見たら気が付けるかなw
2人とも大柄(実際並んでないからわからんですけど)で威圧感バリバリですw
物騒な町ってことで、アーンドラ・プラデーシュ州にあるラーヤラシーマ地方が舞台だそうです。ラーヤラシーマ地方といえば、『あなたがいてこそ』とか『Rakta Charitra』とかイメージすると、「ああ、なんか物騒な人めっちゃ出てくるわね…」って分かっていただけるかと。
ラーヤラシーマ地方が舞台の映画についての資料はコチラやコチラなど。この映画についてはもちろんコチラも。
エルザ的オススメ度は、観た後すぐ人に円盤貸しちゃうレベル。こういった映画に興味ありそうな人がいたら、すかさず貸しちゃうレベル。つまりは高め。ちなみに今リアルに円盤は出張中w
ラブありギャグありバイオレンスありスリルあり、カツ丼大盛りサラダとみそ汁、漬物にデザート付きな映画です(てんこ盛りと言いたい)。
リンク
ソングシーンはどれも私お気に入りのばかりです。
「Rara Ravera」
平和主義クリシュナ君の性格が良くわかる曲。
「Nuvvante Na Navvu」
再生回数はこれがダントツ。かわいいしロマンチックだし、私もこれ好きです。
「Krishnagadi Veera Prema Gaadha」
タイトルソング。珍道中ちょっと疲れちゃってヤケクソになってるシーン
おまけ
最初に入手困難な風に書いちゃいましたが、元々最近はかなり入手が難しいテルグ映画の中ではブルーレイもDVDも出てて比較的入手しやすい方かなと。
DVD買うのはちょっとハードル高いなぁ~と言う方にはYoutubeでの視聴もできます。ただし!字幕なし!!厳しいですねぇ…
Youtubeでの映画本編はこちら。
こちらもどうぞ
ナーニ君といえば!
ナーニ君の顔ちょっと変わった気がする…
ラーヤラシーマといえば!