インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Taxi No. 9 2 11(タクシーナンバー9211)

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2006年公開

出演:ナーナー・パーテカル

   ジョン・エイブラハム

   サミーラ・レッディ

監督:ミラン・ルトリヤー

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:116分

媒体:Netflix(英語)

 

あらすじ

ムンバイでタクシー運転業をしているラーガヴ(ナーナー・パーテカル)。彼は運転手をしていることを家族に隠し、もっといい仕事に就いていると嘘をついていた。

ある日、資産家の息子のジャイ(ジョン・エイブラハム)が彼のタクシーに乗り込んでくる。急いでいたジャイは、ラーガヴにもっと急ぐように依頼する。速度違反に渋るラーガヴだったが、ジャイがちらつかせたチップに心が揺らぐ。しかしラーガヴはスピードを上げたせいで、交差点で衝突事故を起こしてしまう。現場で騒動に発展する際、ジャイはラーガヴを置いて現場から逃げてしまうが、ジャイは銀行金庫の鍵を車内に落としていた。金庫には父の遺書が入っており、それがない限りジャイは遺産を継げず、無一文になる可能性があった。

ジャイのせいで逮捕され恨みを抱くラーガヴは、ジャイの要求に応じず鍵を隠してしまう。そして2人の関係はこじれていき…。

 

いろいろ

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「鍵を落としただけなのに」エスカレートして殺し合いまでいっちゃう的な(まぁ鍵落としただけじゃないんですけど)。

 

ラーガブとジャイ、どちらもムンバイに暮らしているけど住む世界が全く違う2人で、普通だったら交わるはずのない彼らの人生が交差するのが面白い作品です。

ラーガブはスラム暮らしほどひどくはないけどお金に余裕があるとは言えない超庶民、ジャイは金持ちの家の息子。ピンキリの人達。ムンバイって人種のるつぼ…じゃなくてこういうの何て言うんだっけ…?細かく言うとラーガブに限らずジャイもかなり経済的に崖っぷちなんですけれどもね。父親が亡くなって遺産が自分に舞い込んでくると思ったら父親の友人に渡りそうなところなので。ジャイも安泰なうちに自分でちゃんと働いたりビジネス興したりしとけばよかったのにね。

 


ナーナーおじさん渋くてよい。

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キャラクターは少々頑固なところはありますが。

エンドロールで踊らず楽器演奏したりしてるんですが、そこが一番かっこよかったです。渋おじさん!

 

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なんだかんだ15年前の作品なので、現在中堅のジョン・エイブラハムも若い。生活も交友関係も、まだ精神的に幼いあんちゃんって感じ。

 

お互いね、冷静になれればいいんだけどね。いや冷静になってたら映画としてお話が進まないですけど。元々殺人鬼のような人格じゃないのに、それぞれが追い詰めようとした結果下手したら命狙うレベルまでいっちゃうっていうね。エスカレートには気を付けましょうね。

 

リンク

年代的なタイミングのせいなのか、公式の予告とかダンスシーンとかがなかったです

映画のワンシーンはいくつかあります。でも予告代わりに見てもどんなシーンか分かりにくいかもw