インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Vicky Donor/ヴィッキー・ドナー

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2012年公開 日本未公開(IFFJ2012のみ)

出演:アーユシュマーン・クラーナー

   アンヌー・カプール

   ヤミー・ガウタム

   ジョン・エイブラハム(特別出演)

言語:ヒンディー語(字幕なし)

時間:125分

 

アーユシュマーン・クラーナー映画デビュー作。(次作は『Nautanki Saala!/茶番野郎』、ポスターの構図が似てるねw) 精子ドナーのお話です。

 

 

あらすじ

デリーのラージパト・ナガル(パンジャービー難民が住む地域)に住むヴィッキー(アーユシュマーン・クラーナー)は、働きもせず毎日プラプラとしている青年であった。そんなヴィッキーに目を付けたのは、近くで不妊治療院を開く医者チャッダー(アンヌー・カプール)。彼は、優良な精子を提供してくれるドナーを探しており、町で見かけたヴィッキーが適任者と確信していた。 早速チャッダーはヴィッキーにドナーになってくれるよう説得し始めるが、仕事が仕事なだけになかなかヴィッキーは了承しない。しかし、最終的に熱意に負けた彼は、ドナーとして精子を提供する。検査の結果、チャッダーの読み通り(いやそれ以上?)、ヴィッキーは超が付く優良な精子の持ち主であった。ヴィッキーはヴィッキーの方で、多額の報酬がもらえるこの仕事に魅力を感じ始めていた。

ヴィッキーは時期を同じくして、銀行員のアシーマー・ロイ(ヤミー・ガウタム)と付き合いだす。パンジャーブ人のヴィッキーとベンガル人のアシーマーは両家の反対を受けながらも、なんとか話は進み、無事結婚することになる。しかし数か月後、アシーマーにある問題が浮上し…。

 

いろいろ

かなりデリケートなテーマ?…をコメディー風にまとめた作品。

なかなかおもしろかったです。

日本でもおおっぴらには「精子ドナーやってます」とは言えないもんねぇ…。誤解されやすいと思います。 日本よりもっと保守的(?)なインド、おそらく日本より冷たい反応が返ってきそう。

 

そんな精子ドナーが主人公のお話です。

医者のチャッダーが、ヴィッキーを説得するのに結構時間かけてました。私が勝手に前半に入ると予想してた、ヴィッキーとアシーマーの結婚云々は後半に入ってから(←ネタバレってわけでもないのでご安心を)。

会話中心の映画を、今回日本語はおろか英語字幕さえない状態で観てしまったので(←廉価版DVD)、特に前半はかなり理解度は下がりましたが、それでもクライマックスはグッとくる締め方で泣いてしまいました。良いよ。

 

実は昨日謎が解決したばっかりの結婚式衣装が出てきまして。(Twitter@sarahhiroさんに教えていただきました。)

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こちら、ベンガル人の結婚式衣装だそうです。頭に白い被り物を付けてるのが特徴。(他の映画だと、『Barfi!』でも観れます。)今回、彼女アシーマーがベンガル人なので出てきました。ちなみに、このシーンだと主人公ヴィッキーがパンジャーブ人なのでシク教の結婚式衣装も出てきます。

↓ヴィッキーの母ちゃんがこの白い被り物をめっちゃ不思議がってたのが印象的w

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↓超太眉アーユシュマーンきゃわわ

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好演でした。ご本人の歌もあります。

映画の中でも外でも、ニコニコしてる時超かわいい。

 

彼女役ヤミー・ガウタムもなかなかの美人さん。

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カンナダ、テルグ、パンジャーブ語と各方面の映画にご出演のようです。あ、これから個人的に気になる映画にも出るっぽい。要チェックやで。

銀行の制服、サリーなの良いね。

 

お医者さん役アンヌー・カプールは初めてお目にかかりましたが、なかなか興味深いおじさんでした。

 

プロデューサーは、あのジョン・エイブラハム。歌のシーンで特別出演もしてます。

 

結構新しいテーマですが、実験的な部分を超えてしっかり作ってありましたので見応えありです。オススメ。

英語字幕付きのブルーレイに買いなおそうかなw

 

 

リンク

「Rum & Whisky」プロデューサー自ら出演。

 

「Pani Da Rang」アーユシュマーンご本人の歌声。

 

「Mar Jayian」プロモ用なので映画に使われてないシーンが入ってます。