こんばんは~elzaです。
GW10連休だった方も、お仕事だった方も、なにかと忙しかった方も、お疲れさまでした。
私はというと、お仕事で4月から部署の体制が変わって慣れない環境と新しく現れたストレス(無くなったストレスもあるけど)でヤバい!ってなったところに降って湧いた10連休を全身で満喫しました!おかげでなんとかこの先1カ月くらいは頑張れそうです…。お盆まで頑張れるかなって思ったけど休み明け今週でやっぱ無理やなって思いましたw
10連休、直前まで全然予定が入らなくて、じゃあいつもの修行僧みたいなDVD鑑賞やるか~
…と思ってたところ、数日前にあれよあれよと予定が入り、半分くらいは出かける日が発生。
てなわけで恒例の(前は夏休みとか年末年始にやった)インド映画マラソンは悟りを開くほど数観ませんでいた。上のDVD全部(55本)10日間で観たら悟り開けたと思う…。
とはいえそこそこの量は鑑賞したので、月イチの記事から独立してまとめてみようと思います。
ついでに~GW前までの4月分はこちら
んではいきますよ~
Semma
2018年/タミル語
【あらすじ】クランダイヴェールは占いで3カ月以内に結婚しないとこの先数年は結婚できないと言われ、焦っていた。しかし、彼がしがない野菜売りであること、あまりイケメンではないことが災いしお見合いではことごとく断られていた。そんな時、天使のような女の子マギリニと出会う。彼女も彼の事を気に入り、見合い話はトントン進む。しかし結婚式の前の儀式で親戚や知り合いが集まるとなったタイミングで、急にマギリニの父が結婚をキャンセルしたいと言い出してしまい…。
『世界はリズムで満ちている』のG.V.プラカーシュ・クマール主演。
お見合いで出会った2人がいい関係になりつつも本来のお見合い話は頓挫してしまって結果的に恋愛結婚を目指すって、日本でもドラマでありましたよね。そう考えると身近な話。日本よりも家父長制が強いインドだとこれが悲劇にも喜劇にもなりうるけど、今回は喜劇でした。なので気楽に楽しめました。主人公とヒロインのカップルはちまっとしててなんだか可愛いし。G.V.プラカーシュ・クマールの隣で役に立ってるのか立ってないのか分からないヨーギ・バーブも一緒に愛でたい。
Manmarziyaan
2018年/ヒンディー語
【あらすじ】ルミはDJのヴィッキーと交際中。しかしルミの家族にバレてしまい、ルミはお見合いをするかヴィッキーと結婚するかどちらかの決断を迫られる。ヴィッキーと結婚したいルミはヴィッキーに対し家族に挨拶するよう約束するが、結婚に踏み出せないヴィッキーは約束の時間に現れなかった。傷ついたルミはお見合い結婚を選択する。お見合いに現れたのは銀行員のロビーはルミに強く惹かれ、結婚を承諾する。半ばやけくそだったルミも同意し結婚生活が始まるが、そこにルミを諦められないヴィッキーがすがりついてきて…。
前に進もうとするも何度も引き戻され傷つけられるルミと、大人になりきれない"デーヴダース"なヴィッキーと、好きな人の全てを受け入れようとするロビーの不器用な三角関係がよかったです。
前半は特に歌のシーンが多くて良かったです。謎の双子も好き。アヌラーグ・カシャプの映画って謎の演出がよくあるんだけど、今回は双子でした。
舞台がパンジャーブあたりでみんなパンジャーブコミュニティ。でロビーはターバン巻いてるんだけど、親元を離れてる時はターバン脱いでて、宗教的慣習に対しちょっと緩かったの面白かったです。多分親には被れってしつけられたんだけど、家の近所でも一人だったら脱いでる時あるし。あと、比較的涼しい時期の話なのかニットとかやわらか素材とか着てるアビシェークが"柔"を体現してる感じで良かったです。
Saamy
2003年/タミル語
【あらすじ説明を全力で拒否】
Singamシリーズのハリ監督がそれより前にヴィクラムさんで警察の話撮った映画…っていうことを踏まえて想像した内容のだいたいのことが起きます。ほとばしるハリ監督節。しかしこの時まだ開発されていなかったのか、上空から高速ズームアップ&ズームバックと手が光る演出はなかった…。
ナタ率が高いです。多分シンガポールで買ったDVDで、公式なんだけど字幕なしだったので妄想しながら鑑賞しました。でも前述のとおりSingamのハリ監督っていうことを踏まえてれば置いていかれることはなかったです。
あとヒロインのトリシャーは何着ても何してもかわいい。トリシャーは大正義。
Aar Paar/表か裏か
1954年/ヒンディー語
【あらすじは神戸映画資料館サイトより】交通違反で刑務所に入っていたカールーは、出所後自動車整備ガレージに就職、持ち主の娘ニッキと恋仲になる。ところがそこを首になったカールーが、そうとは知らずギャング団の運転手に雇われたことから大騒動が…。
久々に古典映画観ました。白黒で自主的に観るのは今のところグル・ダットばっかりです。グル・ダットは『Chaudhvin Ka Chand』と『55年夫妻』が好きです。
グル・ダットがドヤってるしちょっと子供っぽいしで可愛かったです。
曲も可愛かった~。特にガレージでじゃれあってる恋の歌とか、ジュフービーチで歌ってるやつとか(映画の舞台はムンバイです)。一緒に口ずさみたくなるよ~。
舞台がムンバイだから見覚えある場所出てくるかな~って頑張ったんだけど、Eros Theaterしかわかんなかったです!あと全体的に道が広かったw はやり今より建物少なかったんかなぁ。
Saamy²
2018年/タミル語
【ざっくりあらすじ】前作から28年後。警察官の制服に触れると己の闘争心が覚醒するタイプのラームチャーミーは、祖父の口から自分の身に起きた恐るべき過去の事件を明かされる…。
というわけでSaamyの続編です。続編も相変わらず、ハリ監督がヴィクラムさんと再び組んで作った特濃勧善懲悪映画と言われて想像するだいたいのことが起きます。今回は手も光ります!上空から高速ズームアップ&ズームバックはなかった気がするけど…。
そもそもSaamy²(読み:さーみ すくえあ)が公開されるっていうのでSaamyのDVD買ったってとこがありましてですね。そのわりには観るの遅くなってしまったけれど。
続編ではトリシャーの存在が無かったことになってましてね…。ただのヒロイン交代ってわけじゃなくて、トリシャーがやったキャラクターは存在してるんだけど、それをまるっと別の女優さんがやってるっていう…。びっくりして30分くらいそればっかり気になってましたw
Khuda Gawah
ここに書いてたらめっちゃ長くなったので独立させてみました
Qarib Qarib Singlle
2017年/ヒンディー語
【あらすじ】舞台はムンバイ。夫を亡くしてから職場と家の往復の単調な生活を送っているジャヤは、ある日ふとマッチングサイトに登録してみる。不快なメッセージばかり届くなか、ヨギという男性が送ってきたメッセージが目に留まる。興味が沸いたジャヤはヨギに会ってみるが、実はかなり独特な男だった。何度か会ってもマイペースな彼にペースを乱され、イラつくジャヤ。しかしひょんなことから彼の元カノ達に会う旅に付いていくことになり…。
比較的肌寒い北の地域を廻るロードムービーでした。デヘラードゥーンとかガントク(シッキム)とかアルワル(ラージャスターン)。
絵になる景色だったり素敵なホテルや建物が出てきたりなので、可愛いファブリックや旅行が好きな人に特にオススメです。
ヨギ役のイルファンはいつもみたいに飄々として掴みどころがなくて、でも女性には優しくて物腰も柔らかめ…って感じでさすがの安定感。主人公のジャヤ役はマラヤーラム映画『Bangalore Days』や『チャーリー』にメガネっ子役で出てたパールヴァティ。今回は部屋でオフモードなときだけメガネっ子でした。
観ると無性にインドに行きたくなってしまうので、ご注意くださいw
Aasaiyil Oru Kaditham
1999年/タミル語
友達の結婚式に行ったら可愛い女の子が居たからラブレターあげたんだけど、実はその女の子が花嫁だったって言うところから始まる話です。
ネガティブ思考の人がラブストーリー作ったらこうなるんかな~みたいな展開でした。あと友達っていうかヒロインの旦那がわりとサイコパスだった…闇が深い…。後味は悪くないけど、超他人事として観るか、超元気がある時に観るか、現実が辛いから自分より不幸な人を観たいって時に観るのをおすすめしますw
主人公役プラシャーントの登場が、水玉柄ジャケットにウインクだったからさすがはアイドル俳優(当時)…って思いました。推しうちわ作ってキャーキャーしたいですw
Kadhalukku Mariyadhai
1997年/タミル語
4月に『Kannukkul Nilavu』を見てシャーリニが可愛いな~♥って思ったのでヴィジャイとの共演もう1本。こっちの方が3年先ですね。
【あらすじ】MBAを目指すジーヴァ(ヴィジャイ)は、ある日本屋で出会った女の子ミニ(シャーリニ)に一目ぼれする。しかし彼女には兄が3人もいた。ジーヴァを警戒した彼らはジーヴァと友人たちにさまざまな形で圧力をかけてくる。しかしジーヴァは彼女が自分を愛してくれていると知り…。
こう、最近のインドには初々しいカップルがチョウチョを捕まえようとしてきゃっきゃしてるとか、2人の思い出の本のタイトルが「Love and Love only」とかベタベタにロマンスな映画が足りないですよね。まぁ今同じことやったらツッコミ入れるけど。ベタなロマンスが観たい時におすすめです。
ヒロインの兄がなかなかハードル高くてけっこうシリアスになっちゃってます。それを除けばジーヴァと陽気な仲間達って感じで楽しいんですが。お友達の実家に行った時に出会うお友達のお父さん(漁師)が肝据わっててかっこ良かったです。
Dhada
2011年/テルグ語
【あらすじ】兄夫婦と一緒に暮らす孤児のヴィシュワ(ナーガ・チャイタニヤ)は、ある日車に乗り込もうした際、複数の男に追いかけられている白人女性に助けを求められる。ヴィシュワは彼らのアジトを襲い、囚われていた大勢の女性を解放する。しかしそれによって損害を受けたマフィアはヴィシュワの命を狙い、血眼になって彼を探し始め…。
シリアスなタミル映画2本連続で観ちゃって疲れちゃったので、テルグ映画に流れてきました。wikipediaでは評判良くなかったって書かれてたけど知ったこっちゃねぇ!好きな俳優が出てりゃDVD買うんじゃ!って感じでちょっと前に手に入れたやつです。
評判は置いといて、わたし的には面白かったです。ちょいダサみあるし(2011年だからな)、アクションシーンが想像と現実で同じの見せる芸のなさもあったけど。アクションは芸のなさの部分以外はかっこよかったです。
なにより身体がコメディを求めていた…(笑)
悪役の足が不自由なラーフル・デーヴ氏が、あるサインの時に自分がなんで脚が不自由なのか話すんですけど、毎回違う話なんですよ。最初は緊張しながら聞いてたけど後半はちょっと笑ってしもうたw それ以外もみんな台詞カッコつけてておもろいです。字幕はゆっくり読めば大体わかる易しさだから、もし観るときは是非字幕もじっくり観てもらえるとうれしいなー。
Thattathin Marayathu
2012年/マラヤーラム語
【あらすじ】中産階級出身の学生ヴィノードは友人の結婚式でアイシャという女の子にぶつかり、怪我をさせてしまう。と同時に、彼女に一目ぼれをす。しかし彼女はヴェールを被ったムスリムであり、政治家の姪であった。彼らに、宗教と身分の違いという大きな壁が立ちはだかるが…。
すごく良かったです。というか私好みでした。宗教とか経済力の差はインドじゃ日常茶飯事の設定だけども、それをマラヤーラム映画のゆるっと&ふんわりとした空気で包んであって後味がめっちゃいいです。世界がみんなこうであったらいいのに。
あと曲も優しくていい感じです。
ヒロインが頭に被ってる物はヴェールって言っていいのかわかんないんですけどものすごくふんわり被っててヴェールっぽい見た目だったからヴェールにしちゃいました。TPOに合わせてなのか、真っ黒いヒジャブっぽいのしっかり被ってる時もありました。
タナボタ的な愉しみは、名前はあるけど台詞が笑い声しかない役でニヴェーダー・トーマスが出演してたってとこです。この子子役からのたたき上げで今主演張ってるので、ちょっと前ホントに脇役でちょろっと出てるの見かけるんですよね~。知らずに観たら出てきたのでびっくりしました。
Greeku Veerudu
2013年/テルグ語
【あらすじ】アメリカに暮らすお金大好きチャラい社長チャンドゥは、愛を信じない男。派手で自由な暮らしを送っていたが、ある日携わっていたイベントが大失敗し大金の支払い義務が発生してしまう。ちょうど疎遠になっていた祖父の財産分与の話が舞い込んできたため、お金目当てに初めてインドにやってくる。しかしそこで暖かい家族に触れた彼に、心境の変化があらわれて…。
家族愛と男女の愛に加えて人類愛的なものもあったかな。家族愛が比重高めです。
音楽シーン以外の屋外ロケがほとんど合成じゃないか?ってくらいわかりやすい若干チープな合成加減で、映像の部分で萎えてしまったのが残念。無理に屋外にしなくてもよかったのでは。インドのシーンも合成多めでなんか事情でもあったのかなあ。
家族に聞かれて偽物の奥さんとの馴れ初めを話すっていうダンスシーンが楽しくてよかったです。
Beyond the Clouds
2017年/ヒンディー語
【あらすじ】スラム育ちのアーミルは麻薬配達で小銭を稼いでいた。彼には姉ターラーが居たが、ターラーはアーミルの所有する薬物を預かっていた男に人気のないところに誘われ、襲われそうになる。ターラーは反撃した結果、男を重体にさせてしまう。殺人未遂で投獄されてしまった彼女は、男が意識を取り戻し、彼女の無実を証言しないと釈放されない。姉を解放しようと、男が喋られるようになるまで介助するようになるアーミル。そんなある日、男の母親と娘たちが病院にあらわれて…。
イラン出身マジッド・マジディ監督のインド映画。
台詞がシンプルで英語字幕でも観やすかったです。映画祭とかミニシアター向け。映画祭向けって書くととっつきにくい感じがしますが、そういう類のなかでは比較的観やすいレベルのやつかな~って思いました。
アーミルや姉が物語の途中で出会う人との交流にほっこりしたり、胸に突き刺さる展開だったり。2時間程度の長さですが、いろいろ印象に残るシーンが多いです。
おすすめ~
Anaarkali of Aarah
2017年/ヒンディー語
【あらすじ】アナルカリ(スワラー・バースカル)は田舎の男性向けのセクシーな舞台で稼いでいるダンサー。だがある日、ゲストのダルメンデル(サンジャイ・ミシュラー)にステージ上で痴漢されてしまう。翌日になっても態度を改めないどころか礼を欠く態度のダルメンデルに抗議したアナルカリは、権力者である彼から理不尽な迫害を受けることになり…。
テーマがテーマだしシビアな雰囲気を感じたから観るの後回しにしちゃってたんですけど、観て良かったです。彼女がいくらセクシーな歌とダンスを披露しようと、派手な格好をしようと、それは決して彼女を含む女性たちが男性から好きに扱われていいということではない、というメッセージが力強く出てたと思います。
インド映画の十八番「どんな扱いを受けようととことんサポートしてくれる親友」はいないけど、彼女を慕って付き人のように横に居てくれる男の子が出てきてとても可愛かったです。それと彼女の才能に惚れこんでる同郷の男性も彼女の味方で、ゲスい男が出てくるなかでそうじゃない色んな男たちも出てきて、心が洗われました。
そんでも一番良かったのは酷い扱いを受けても諦めない主人公アナルカリですかね。この役をスワラー・バースカルがやってて大正解でした。
Saajan
1991年/ヒンディー語
【あらすじ】片足が不自由なアマンは、天涯孤独の身。しかし彼にはアーカーシュという親友が居た。彼の両親もアマンを実の息子のように優しく接してくれていた。おかげでアマンはアーカーシュの父親の会社で働くことになる。一方でアマンは、サーガルの名前で詩人として活動していた。そんな彼のもとにプージャという女の子からファンレターが届く。同封されていた彼女の写真を見て、彼は恋に落ちる。偶然にもアマンは出張で来ていた街の一角で本屋を経営していたプージャと出会い、2人は仲良くなる。しかし一方で、アマンの親友アーカーシュもプージャと出会い一目ぼれしてしまう。自分より恵まれたアーカーシュがプージャと恋仲になった方が彼女が幸せになれると考えたアマンは、アーカーシュにサーガルのフリをさせることになるが…。
孤独な生い立ちと不自由な片足のせいで自分に自信のない主人公と、お金持ちな親友と、詩人に憧れる女の子の三角関係をほぼ3時間かけてじっくりねっとり描いたラブストーリー。
『Raanjhanaa』の予告編で冒頭に出てくる映画館で流れてる映画です。観たのは『Raanjhanaa』がきっかけですw 『Haider』における『Sangdil Sanam』みたいな感じです。分かる人にニヤってしてもらえればいいや…
このあたりの時代の映画ってストーリーの展開とその場の天気が連動すること多いじゃないですか。悲しい時は雨が降り、衝撃的な時は雷が鳴り…みたいな。これもその演出が出てくるんですけど、後半ドラマチックな展開が続くので外がほとんどずっと雷雨になってました。天気悪すぎぃw
というわけで15本観ました。
↑これと配信で観ました
や~~観た観た。1カ月分+αくらい観たね!
あとここまで書いて、ちょっと長く書いたやつ『Khuda Gawah』以外も記事分ければよかったな って思いました。まぁどうでもいいですね!
GW中は、インド以外の映画だと『アベンジャーズ/エンドゲーム』2回観に行きました。エンドゲームすごかったですね!
インド映画マラソン、次回はお盆の頃か、年末年始を予定しています(今年はインド行きませんw)それじゃまた~