インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Chaman Bahaar(チャマン・バハール)

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2020年公開

出演:ジーテンドラ・クマール

   リティカー・バディヤーニー

監督:アプールヴァダル・バドガイヤーン

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:111分

媒体:ネット配信(Netflix英語版)

 

あらすじ

チャッティースガル州ロールミーの森林警備隊のビッルー(ジーテンドラ・クマール)は、熊を恐れて警備の仕事を辞め、念願だった小さなタバコ屋"チャーマン・バハール"を開店する。しかし立地がすこぶる悪いせいで、閑古鳥が鳴いていた。

そんなある日、店の向かいの空き家に4人家族が引っ越してくる。その家の16歳の女の子リンクー(リティカー・バディヤーニー)はかなりの美人で、すぐに街の男たちの注目の的となる。彼女が在宅している時間は家の前に男たちが群がり、必然的にタバコ屋が繁盛するようになる。

ある日店の客に「彼女は幸運の女神だね」と言われてから、ビッルーも彼女をはっきり意識するようになる。次第にそれは恋心へと変わっていくが、周りにはさまざまなライバルが立ちはだかっていて…。

 

いろいろ

Tabacco & Love are injurious to health.

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コロナに関係あるのかないのかわかりませんが、Netflix限定配信でリリースされた映画です。

主演は、『Shubh Mangal Zyada Saavdhan』でアーユシュマーンの相手役をやって知られるようになったジーテンドラ・クマール。

 

主人公はタバコ屋さんと書きましたがパーン屋さんです。葉っぱで包むキンマ。あと軽いお菓子とかも一緒に売ってる、キオスクみたいに街の通り沿いに建ってる小さい商店です。インド映画でおなじみっすね。

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有名になってCMしちゃう妄想をするビッルー。

 

小さな町のなんでもない男に降りかかる騒動のお話です。

 

いい年した大人たちが16歳(多分)の女の子に恋するのが年相応でなくて、スタートから勝利が見えてこないのがポイント。ぶっちゃけ滑稽。

ちょっとずつズレた人たちがお店の前でいざこざを起こしたり警察沙汰になったりと、超地味ながらもじわじわ笑いがこみあげてくるコメディでした。

 

まー、ヒロインかわいいんですよね。超都会だったらわかんないけど田舎みたいな町にあんな子がいたらそりゃ目立つし周囲は浮足立つと思うぞ。男たちがあまりにもわかりやすいからちょっと引いちゃったけどね。

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インドのなんにもなさそうな小さな町で一人原付乗ってるのも目立ちそうです。そういうの地元の女子は保守的であんまりやらなさそうな意味で。



ほぼ台詞劇で字幕読むのが少々大変かつ本当に地味な映画なんですけど、インド映画あるあるシーンがけっこういっぱいあって、それ観てるだけでも面白かったです。

 「ケツから棒刺して鼻から出すぞ!」って言ってくる超~~~~~~怖い警察官とか、ただの恋心が始点だったのに気付いたら政治利用されるところとか、なんかどっかで観たぞwじわるw

 

まだ若すぎる女の子に恋をすることは正直嫌悪感が芽生えて「もしその子に手出したら殺すぞ」って親と同じ気持ちなんですが、とはいえちょっとそこまでひどい目に遭わんでも…な可哀想なシーンもあって、人間的には嫌いになれない人たち。いやしかし、あの落書きはアウトか~!ほんま馬鹿野郎たちなんだけど、完璧から遠すぎる人間たちだから逆に憎めない。

それと、英語がさほど得意じゃない主人公が書いたラブレターが、英語拙いし字も汚いしで一周回って可愛かったです。あれをもしもうちょっと若い中学生くらいの男の子が書いてたら超かわいかったな。

 

リンク

予告

 

「Do Ka Chaar」

 

「Dhun Dhun」

 

「Kaand」