インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Ratsasan(羅刹)

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2018年公開

出演:ヴィシュヌ・ヴィシャール

   アマラー・ポール

   ムニーシュカーント

監督:ラーム・クマール

時間:145分

言語:タミル語+日本語字幕

媒体:ネット配信(Tentkotta)

 

あらすじ

映画監督志望のアルン(ヴィシュヌ・ヴィシャール)は、猟奇的殺人がテーマの映画を作りたいと願っていて研究やプロデューサーに掛け合っていたが、とうとう希望が実らず夢破れ、義兄(ムニーシュカーント)の助けを借り警察官となる。そんな彼は早速、15歳の女子学生の行方不明事件に遭遇する。その少女の自宅には意図的に傷つけられた人形の生首が届けられており、これが単なる事故や身代金目的の誘拐ではないことを示唆していた。数日前に発見された別の少女の死体と同じ傷を人形が持っていることに気が付いた彼は、これがサイコパスによる連続殺人事件だと気が付くが…

 

いろいろ

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最近サイコサスペンスのジャンルはインドめきめき力付けて良作が豊富ですね!昔は(怖くて)苦手だった私はインド映画のおかげですっかり好きなジャンルになりました。

 

っつーても今回めっちゃ怖い!犠牲者が少女たちなのがまたしんどい!

恐怖の度合い、1月に見た『Game Over』と同じくらいだった…。犠牲者も若い女性としてはそれぞれ同じくくり。違うのは犯人の背景の説明があるのとないの。背景の説明がある『Ratsasan』はその分犯人に同情の余地があってしんどい度が上がるかも。
どっちみち心臓弱い人には一切オススメできないw またもや夜にヒイヒイ言いながら観ました

 

主人公(ヒーロー)らしからぬ部屋…

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サスペンス映画の脚本作りのためか、ありとあらゆる殺人事件の記事を集めて壁一面に貼っていたアルンの部屋。君の部屋が一番殺人鬼っぽい部屋だよ…容疑かけられたらひとたまりもないんじゃ…と思いつつ、殺人事件研究者の彼だからこそ気付ける犯人の小さな痕跡を辿るストーリになっているのが面白かったです。

 

犯人像は初めからは出てこず、姿もほぼ見せず、主人公と一緒に糸を辿り真相に近づいていくスタイル。うかうかしているうちに次の事件が始まるから、前述のとおり恐怖を煽ってくる。ほんとうにうかうかしているうちに主人公の身近な人物も危険に晒されるところ、サイコサスペンスの一種の定型文よね。

 

タイトル『Ratsasan』(発音は「ラートチャサン」)はラークシャサのことで、ちなみにラークシャサの王はあのラーヴァナ。ここでは人を惑わし食らう魔物的なものかな。犯人のことだろうけどもしかしたら何か別の意味もあるかもしれないしないかもしれない…劇中にこの単語が出てきた記憶はなかったです。

評判が高く、現在テルグ映画でリメイク済なのに加え、ヒンディー映画はアーユシュマーン・クラーナーでリメイク予定なのだとか(今回観た目的の半分はこれ)。

 

リンク

※今すでに犯人が出てくる動画もアップされてるから観る前はあまり動画漁りに行かない方がいいと思います

↓の動画は大丈夫

 

予告


「Kaadhal Kadal Dhana」

 

BGM集もアップされてるよー