インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Thadam(双璧のアリバイ)

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2019年公開

出演:アルン・ヴィジャイ

   タニヤ・ホープ

   スムルティ・ヴェンカット

   ヴィディヤ・プラディープ

   ヨーギ・バーブ

監督:マギル・ティルメーニ

言語:タミル語+英語字幕

時間:131分

媒体:ネット配信(米アマゾンプライムビデオ)

 

あらすじ

土木技師のエリル(アルン・ヴィジャイ)は同じビルで働くディーピカという女性に恋をし、やがて2人は恋仲になる。ディーピカは現代的で、エリルの知らない男性もいるグループ旅行にも行く自由なタイプの女性であった。エリルは内心そのことを気にしてはいたが、彼女を縛りすぎないよう快く送り出していた。

詐欺師のカヴィン(アルン・ヴィジャイ)は腕が立ち頭もよかったが、ヤクザからの借金を使い果たしてしまい、返済を迫られる身となっていた。決められた日にきっちり返済できなかった場合は友人のスルリ(ヨーギ・バーブ)の身が売られることとなってしまうが、スルリが人質に取られてもなおギリギリまでカヴィンにお金を貸してくれる人が現れず、彼は頭を抱えていた。

嵐の夜、アーカーシュ(エサッキヤッパン)が無惨に殺された。その前に近所の住人がバルコニーで撮影した自撮りに僅かに写り込んだ顔に見覚えがあった警部補ゴーパーラクリシュナン(ヴィジャヤン)は、容疑者としてエリルを逮捕する。警部補は過去にエリルと因縁があったため彼を無理やりにでも有罪にしようとしたが、そのすぐあと、思いもよらぬゲストが現れ、警察署内は大混乱に陥る。事件の手がかりは写真しか集められていなかったため、捜査は難航してしまい…。

いろいろ

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インドお得意の1人2役で繰り広げられる、アクションスリラー。

誰かが嘘をついていて誰かが罪を犯しているのは確実なんだけど、それが本当のところ誰なのか、どうやったら警察がその答えに到達できるのか、最後の方まで観ている側も読めない感じが面白かったです。

 

驚くべきは、この不思議なミステリーに「ありえねー!」って思ってしまうんだけど、実際あり得てるというか、こういうことに似た事件は世界中で何度か起きてますよっていうのが最後に出てくるという…。実話をベースに作り上げられたフィクションなんですね。事実は小説よりも奇なりってやつか!

 

そもそも2人のアルン・ヴィジャイ、エリルとカヴィンが何で顔がそっくりで別の名前・別の世界に生きてるのか、そもそもこれはいつのころの話なのか、とか色々必要な情報が意図的に隠されていて、中盤になるなって物語の歯車が本格的に動き出すまで色々なことがわからないという。この情報の小出しっぷりが上手い。観てる側に色々可能性を考えさせつつミスリードさせるのも厭わない演出がニクいっす。

 

警察を不用意にバカに描かないまま、答えになかなかたどり着かず惑わされることが、犯人と警察のどちらが優位に立てるか高度な戦いになってるのがよいですね。

 

いつもより感想文少なめですが、映画の真ん中あたりから面白くなる&そこからネタバレって感じで、面白かったけど書けるところが少ない映画です(笑)ぶっちゃけ言うと何も情報読まずに映画観てほしいとこあります。

あり得なさそうであり得るミステリー、いい感じに翻弄され惑わされたい方にお勧めです! 

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ヨギバブちゃんウォッチング

ラブリーボーイバブちゃんは主に前半に登場。カヴィンの相棒?親友?役ですね。本題が動き始めたところで舞台がほとんど警察署になるので、そこにいないバブちゃんは実質フェードアウト。どこかに行ったみたいなんだけれども果たして…

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こんな感じで可愛かったです

 

リンク

予告

 

「Thappu Thanda」

 

「Inayae」