2019年公開
出演:アーユシュマーン・クラーナー
ヌスラト・バルーチャー
アンヌー・カプール
ヴィジャイ・ラーズ
監督:ラージ・シャーンディルヤー
時間:126分
言語:ヒンディー語+英語字幕
媒体:ネット配信(Zee5)
あらすじ
カラムことカラムヴィール・シン(アーユシュマーン・クラーナー)は小さいころから女性の声真似が得意で、大人になった今でも神話劇で女性役を演じて町では有名だった。彼は失業中で、さらに父親ジャグジート(アンヌー・カプール)は経営中の店で色々な銀行から借金を追っていたため、返済のためなるべく早く仕事に就かなければいけなかった。
カラムはある日、バスの中で月7万ルピーの求人を見つける。彼は高額報酬のチャンスを逃すまいと早速面接に行ったが、経営者のWことマウジー(ラジェーシュ・シャルマー)はカラムを門前払いする。それもそのはず、その仕事は、テレフォンレディが電話で疑似恋愛を行うテレクラだった。しかしカラムは得意の声真似で、欠勤していた"プージャ"になりすまし、マウジーたちを驚かせる。
翌日から"プージャ"として働くことになったカラムは、次々と電話の向こうの男性を虜にし始める。借金返済や最近できた彼女マヒ(ヌスラト・バルーチャー)との関係など彼の人生は上り調子になったが、"プージャ"が夢を見せていた男性たちが彼女との結婚を考え始めたとき、事態は思いもよらぬ方向へ転がり始めて…。
いろいろ
『盲目のメロディ』公開でいよいよ日本にも上陸したアーユシュマーン・クラーナー、インド本国ではヒット連発で飛ぶ鳥を落とす勢いの彼の新作がZee5でネット配信始まったので、配信始まった当日に鑑賞しました
なんせめちゃめちゃ期待度高かったので!
いつも面白い設定の役をチョイスしてるアーユシュマーンが今回やるのは、女装も声真似もするテレフォンレディ…。今回もパンチ効いてるね!
↑サラリーマンみたいな格好してますが可愛い裏声で喋ってます
↑ここでの話相手は好きな子じゃなくて会ったことないオッサンです
いや~~~~笑った!
爆笑ってよりはニヤニヤとかクスクスが止まらないかんじ。主に会話劇なので英語わからずじまいなところはあるけれど、きっとインドの劇場だとドッカンドッカンウケてたんじゃなかろうか…と。最初のところ職場で観たんだけどニヤニヤしちゃいました。マスクしててよかった…。
やっぱ一番面白いのは、女性のフリする主人公と、彼を女性だと思い込んでゾッコンになる男性たち…。詩人な警察官とか、チャラチャラした兄ちゃんとか、男性だけじゃなかったりとか、はたまたカラムにとってヤバイくらい身近なあの人とか…。ある意味超冷や汗ものな相手とわかってるのに、プージャに成りすましたカラムはめっちゃ口が上手い。相手が誰か知っちゃってもそんなにすげぇ喋れるんか。声真似ができるだけじゃなくて喋りもうまけりゃもう類まれなる才能の持ち主だよ。
女性の真似は声だけでいいのに、なぜ仕草まで女性っぽくなってるのかw 劇での女役の癖が出ちゃってるのか、電話口で頭下げちゃうとかジェスチャーしちゃうとかと同じ原理なのか?w
「ドリーム・ガール」の意味は「理想の女の子」。自身が男だからどんな女の子が好まれるのかわかるのかな?プージャにうつつを抜かすオジサンたち、すべてを知ってるこっちから見ると痛々しいんだけど、一方で腑抜けになってる彼らが結構かわいい。みんなずっとプージャにメロメロしててほしい。そしたら世界が平和に…ならんな!このあとトラブルになってたからな!
『ガリー・ボーイ』で嫌な役回りのお父さんを演じたヴィジャイ・ラーズはポエムを披露…これめっちゃ好きw
月報酬7万ルピーがどれだけ高いかというと、
インドの大卒の初任給が5万円くらいだそう
ルピー-日本円変動あるけど、今日だと7万ルピーは10万円くらい。平均初任給の倍くらいだ。そりゃ食いつくわ~。
カラムが前金で2万5000ルピー持って帰ってきたから、お父さん大喜び。もちろんこんな仕事だとは内緒です。うっかり口走ったのをごまかすため、コルゲート社だよって言ってました。石鹸とか歯磨きとかの日用品製造会社です。がっつりウソっぱち。
カラムのお父さんジャグジートがめっちゃかわいかった…
妻に先立たれて男やもめで、酒もたばこもせずで、
そんなお父さんもプージャ騒動に巻き込まれてえらいこっちゃに。あらゆる登場人物の中でお父さんがいちばんすごいことになってた気もする。すごいことになればなるほど健気でかわいかった。すごいことついでにウルドゥー語喋りだします。あと寝るとき顔だけ出るニット帽かぶってて可愛かった(アレ好きなんです)。
ヒロインは『Sonu Ke Titu Ki Sweety(SKTKS~お見合い大作戦~)』のヌスラト・バルーチャー。
『Sonu Ke Titu Ki Sweety』だと嫌な女役(実際あんまり嫌じゃ女性じゃなかった)でちょっと損な役回りだったけど
今回はいい女の子でよかったです。いい子だった。まぁちょっと目立たなかったというか恋愛パートは展開早くて短めでした。多分プージャの話にフォーカスさせたんだと思う。
こんな感じで女性性を丸出しにした設定だったからテーマも今ホットなジェンダーに関するところかなと踏んでたんですが、ジェンダーもあるけど性別関係なくもっと人間的な部分というか、対人関係とか個人とかの部分がメッセージでした。
台詞が多いから日本語字幕で上映されてほしいやつですね~みんなと笑いながら観たい。アーユシュマーン映画は面白い題材多いから映画祭率高いのよね。勝手に上映期待してしまうw(追記:JAIHOにて2021/10/6~2021/11/4の30日間日本語字幕付きで配信)難しい話じゃないしやっぱりなんといってもアーユシュマーンのプージャが楽しいのでオススメです~
リンク
予告からもう面白い
「Ik Mulaqaat」デートソング
「Dil Ka Telephone」
♪Ho Mere Dil Ka Telephone, Hai Bajta Ring Ring Rara Ring(The telephone of my heart is ringing)って歌詞が好き
「Radhe Radhe」らでらで~
ヌスラト・バルーチャーがインスタでシェアしてくれた準備中のアーユシュマーンめっちゃかわいい(そして眉毛が強い)