インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Shubh Mangal Saavdhan(結婚は大変)

2017年公開

出演:アーユシュマーン・クラーナー

   ブーミ・ペードネーカル

   ブリジェンドラ・カーラー

   ニーラジ・スード

   ジミー・シェールギル(特別出演)

監督:R.S.プラサンナー

言語:ヒンディー語+日本語字幕

時間:104分

媒体:スクリーン(キネカ大森)

 

あらすじ

会社員のムディット(アーユシュマーン・クラーナー)は、近くで働くスガンダ(ブーミ・ペードネーカル)に惚れていたが、やっとこさ声を掛けようとした際失敗し、交際を申し込む代わりにお見合いサイトから親を通し縁談を申し込む。スガンダは駆け落ちをするような大恋愛を望んでいたためお見合い結婚に意気消沈するが、今から未来の夫と恋愛をすればいいと思い直し彼を受け入れる。そうして婚約に至りデートを重ねる2人。しかし結婚前にいざ一線を越えようとした際、ムディットがセックスができない状態であることが発覚し──。

 

いろいろ

結婚は慎重に!(Shubh Mangal Zyada Saavdhan)』のシリーズです。日本での上映は『結婚は慎重に!』が先でしたが、制作・公開はこちらの『結婚は大変』が先になります。シリーズとしては、プロデュース(Colour Yellow)と主演アーユシュマーンが一緒で、結婚にまつわるドタバタが共通だけど、ストーリーに繋がりはありません。ちなみに『結婚は大変』のヒロイン ブーミ・ペードネーカルが『結婚は慎重に!』の方でゲスト出演してました。

『結婚は大変』はタミル映画『Kalyana Samayal Saadham』(2013)をベースとしています。

 

ごくごく平凡な結婚生活をスタートすると思っていたカップルが、その直前に家族計画に重大な支障が発覚し、事情が事情なだけに家族や友人や親せきを巻き込んだドタバタに発展するというコメディ。

みないたって普通で真面目な人たちなのだけど、親はどこか子供とずれていたり、お互いを想っていてもすれ違ってしまっていたりと誰も観客を笑わせようとしてないのに何故か笑えるというところがミソになっています。

藁にもすがる勢いだから一見怪しそうな治療法でも試しに受けてみるとか、いかにもヤバそうな薬屋さんw

勃たない男性の役をやるアーユシュマーンは他の俳優なら一瞬躊躇してしまいそうな役をこれより前にも後にも演じているのでお手の物感が凄いw物語としては当事者ど真ん中なんだけどキャラクターとしてはいつもだいたいツッコミ側なのよね。

ブーミーちゃんとアーユシュマーンは、ブーミーちゃんのデビュー作『Dum Laga Ke Haisha』が好評で再共演。ブーミーちゃんは『Dum Laga Ke Haisha』の時の冴えない見た目の奥さん役から進化してて全然別人ですごい。役者としてもアーユシュマーン以外とどんどん共演していっぱい出ててすごい。モデル出身超絶美人でも名門映画一族出身でもないかわりに、親しみやすい綺麗なお姉さんとして、映画の舞台が都会でも田舎でもマッチする雰囲気がなんとも魅力的です。

 

アクシデントがあっても、ムディットとスガンダの2人がお互いを想いあってることが揺らがなかったのがとても素敵でした。本当に考えないといけない事がずれてしまっていて険悪になっても、だからといって2人がお互いに本気で離れたいと思う事はなかったし、この2人なら将来また別の問題が起きても最後には大丈夫になるだろうな、って感じでした。とてもいいカップルです。

スガンダは自分に責任を感じてしまって自身がもっとセクシーになれば改善するのかと無理をしたり(結局それは正解ではなかったし)、2人よりむしろ周囲が反発し始めてしまったりが切なかったです。

 

当事者には深刻な問題でもそれ自体を茶化さずその周囲の人たちを皮肉って観やすい感じにまとめてくれたのがよかったです。

でも"試用運転"結果を親戚一同が部屋の外で待ってるってのは、当事者だったらさすがに無理ww勃つのも勃たねえよw

 

リンク

軽快だけど優しい曲が揃ってて聴きやすいです

 

「Kanha」

 

「Kankad」

 

「Rocket Saiyyan」