2018年公開
出演:ナヤンターラー
アヌラーグ・カシュヤプ
アタルヴァー
監督:R・アジャイ・ニャナムットゥ
言語:タミル語+英語字幕
媒体:DVD
時間:170分
2019年に出した同人誌『インド映画でちょっと休憩2』で書き下ろしたものの再録になります(加筆あり)。
あらすじ
5年前に死んだとされる連続殺人犯、ルドラ(アヌラーグ・カシュヤプ)がバンガロールで復活した。CBIの有能な捜査官アンジャリ(ナヤンターラー)は、この手で確かに葬ったはずのルドラを名乗る男を捕まえるために奔走する。
しかしルドラはアンジャリをあざ笑うかの如く次々と若者を拉致し、身代金を要求しては警察と被害者家族をもてあそび、挙句の果てには被害者を無残な姿で送り返すという劇場型誘拐殺人を繰り返す。そのうえそのどれもでアンジャリを名指しすることがあり、ルドラがアンジャリをいち捜査員以上に意図を持って挑発しているのは明らかだった。
さらに、ルドラの魔の手はアンジャリの弟で医者のアルジュン(アタルヴァー)にまで及ぶ。アルジュンには別れたばかりの彼女クリティカー(ラーシ・カンナー)がいたが、その彼女が拉致され、アルジュンが容疑者に仕立て上げられたのだった。このルドラ劇場に、アンジャリだけでなくアルジュンも参加を強いられる。
ルドラは何者なのか。アンジャリとルドラにある因縁は──。
いろいろ
面白かった~。
2時間50分という大ボリュームで、内容が濃かったです。ついでに主な出演者3人もお顔濃いめなんですけど。
映画2本観てるかなってくらいの展開。目まぐるしく話が進むので英語字幕では付いていくのがやっとというかついていけてるのかすらわからないまま鑑賞を強いられるけど、終わるまでにはだいたいはなんとか理解できてたかな。謎が徐々に明らかになってきても続く極度の緊張感。それにしてもこの長さで続くハラハラ、よく練られている内容だと思います。あ、生死的な意味では恋愛絡みのシーンだけは唯一緊張度緩めだったかな。
サイコ役なアヌラーグ・カシュヤプが似合いすぎて凄い。あれだ『Akira』で主人公に敵対するエグい警察官役やったときのイメージが近いです。この2本の映画のせいで、カシュヤプおじさんの笑顔が笑顔であればあるほど片手で人を殺せそうなヤバそうな人にしか見えなくなった…ごめんやで…。というか、この人ヒンディー映画の監督もやってるのにめっちゃ多才だなーって思います。
CBI捜査官のナヤンターラーは当て書きかってくらいピッタリな役でした。
キャラ濃いめの悪役にかき消されないくらいの存在感かつ頼れそうな女性でいうと真っ先にナヤンターラーが候補に挙がりそう。
私イチオシのアタルヴァーくんは着火が早くて真っ直ぐ前しか見えてない感じが若々しくて似合ってました。アタルヴァー演じるアルジュンはアンジャリの一人娘ととても仲が良くて、その二人の組み合わせがめちゃめちゃ可愛かったです。
あと彼が本作のダンス担当でした。
ヴィジャイ・セードゥパティもちょっと出てます。彼はヒロインでした。
殺人がそこそこエグイ(モザイクかかったりする)からそういうの苦手な人にはキツいかもだけど…。サスペンス、スリラー好きな人は是非!オススメです。
リンク
「Vilambara Idaiveli」
「Neeyum Naanum Anbe」
「Kadhalikathey」曲はこれが一番好きかな ヤケクソソング