インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Malang(放浪者)

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2020年公開

出演:アーディティヤ・ローイ・カプール

   ディシャー・パターニー

   アニル・カプール

   クナール・ケームー

監督:モーヒト・スーリ

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:135分

媒体:Netflix(英語設定)

 

あらすじ

5年の刑期を経て出所した途端、警察関係者を狙って殺人を始めるアドヴァイト・タークル(アーディティヤ・ローイ・カプール)。警察のアガーシェー(アニル・カプール)とマイケル(クナール・ケームー)たちが共に事件を追うものの、アドヴァイトのターゲットは次々と追いつめられてしまう。そのうち被害者たちが過去に関わったある事件が浮かび上がってくるが、それにはアドヴァイトがあるものを失った悲しい出来事が隠されていた…。

 

いろいろ

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『Aashiqui 2』『Ek Villain』などで刹那的な恋愛描写に定評のあるモーヒト・スーリ監督の最新作。2020年2月に公開しヒットをしたのち、Netflixで配信になりました。日本からは今のところ英語字幕で観れます。Netflixでは『ベイグラント -解き放たれし怒り-』という邦題が一応ついてますが、英語であんまりピンとこないし、Netflixにアクセスしてもそのタイトル出てこないのでブログは直訳の日本語を添えましたw

 

アーディティヤもディシャーも出る映画は一応全部制覇しておきたいと思うくらい好きな俳優さんです。好き×好きカップルだったらもうそこに観ない理由はないでしょうw 

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アーディティヤはめちゃめちゃ優しそうな好青年役とセルフネグレクトに走る挫折系がキャラを演じるのが多い俳優さんです(言い切る)。今回は後者かな~~。前者の人格もあるんだけど、不健康みが強い(笑)。ディシャーは達観してるようなしてないようなキャラでした。笑顔に癒されるのでもっとニコニコしててくれたらもっとよかったかな。

 

ざっくり言うと復讐映画ですね。となると『Ek Villain』に近いと思っていただいて間違いないです。現在進行形の事象と過去のノスタルジックな記憶を交差させながら進んでいくストーリー。

ただなんだろうか、いつものモーヒト・スーリのロマンスに比べると少し薄味というか、カップルはたまたま出会って意気投合して一緒にいただけのような印象が強かったです。一度離れても自らの意思で一緒になるという描写で能動的な関係が挟まれたところは理解しやすかったですが、もうちょっと運命がそうさせるような、神が決めたかのような強くて見えない結びつきでもって離れない関係性が欲しかったかな。モーヒト・スーリ作品という意味では、何か物足りなさを感じました。さっき挙げた2作品の方がもうちょっと狂おしい感じかな。

 

ゴアを舞台に遊んで飲んでクスリやって楽しい時間…というのも、典型的過ぎてもう見飽きちゃったかな~。もうあんまりそういうのに憧れるお年頃でもないしな…クスリは食事するみたいに摂取しててちょっと引きましたw

この人達ここで延々遊んで暮らして、将来どうするつもりなんだろうってクソ真面目なことを考えながら観てしまいましたwインド映画で主人公がまともに働いてないの今に始まったことじゃないのに、なぜかめっちゃ気になってしまいw あと現在のお金の出所はどこなんだ…いわゆる金持ちか!?

 

警察が事件の犯人をまともに裁く場に連れていく前に殺してしまう、偽装エンカウンターも今回の題材の一つ。要は法に則って刑を受けるべきか判断されることをすっ飛ばして、真犯人かどうかもしっかり結論出る前に、私刑のような形で警察が処分してしまう人権無視のこの事案。元々の原因になった事件の注目度が高ければ高いほど支持者も多くなりがちな社会問題で、この前起きたリアル事件の際はインド市民が支持と不支持に分かれてその支持の多さに割とびっくりしましたが(ネット上の反応だと過激寄りになるから傾向として致し方ないかなと思いつつ)、映画だとよくないことに使われるのが多いかなぁ。今回もどちらかというとよろしくない事として出てきました。ちなみにアニル・カプール演じるアガーシェーがその偽装エンカウンターを担当?する筆頭です。

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俺に触れるヤツは怪我するぜ!みたいなキャラでしたwしかし最初にはわからなかったアガーシェーのキャラが終盤に向かってわかるにつれて、こいつはこいつである意味一番まともかもしれんって思ってしまったことをここに告白します。なんだろうな、この映画の男たちはみんな裏があるんだってところかな。

 

 

太く短くな生き方と深い愛と哀愁に満ちた復讐物語が好きな人にはオススメです。モーヒト・スーリ節バリバリなので、過去にモーヒト・スーリ監督映画観て気に入ったのある人にもオススメ。ただちょっと合う合わないがはっきり出そうな作品なので、その辺もご覚悟のうえで。

 

リンク

「Malang」タイトルソング。音が綺麗ね

 

「Hui Malang」こちらはエンドロールの曲です

 

「Humraah」