インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Maaran(マーラン)

f:id:komeindiafilm:20220322165557j:plain

2022年公開

出演:ダヌシュ

   サムドラカニ

   マラヴィカ・モーハナン

   ラームキ

監督:カールティク・ナレーン

言語:タミル語+英語字幕

時間:130分

媒体:Hotstar

 

あらすじ

サティヤムールティ(ラームキ)は正義感溢れる新聞記者だったが、記事にした事件が発端で襲われて殺されてしまう。ちょうどその時第二子を出産した妻は出産の影響でそのまま帰らぬ人となってしまう。残されたのは、息子マディマーランと生まれたばかりの妹だけであった。マーランはおじの世話になりながら、妹の親代わりとして世話をすることを決心する。

それから約20年後、父の後を追いジャーナリストになったマディマーラン(ダヌシュ)。彼は警察官の友人を手伝い、元大臣パラニ(サムドラカニ)の投票詐欺計画を暴く。マーランの記事は世間の注目を浴び彼は一躍有名になるが、記事をきっかけに事件関係者に狙われるようになる。それは彼の妹スウェータ(スムルティ・ヴェンカット)にも及んだ。妹は出掛けている間に誘拐され、マーランの目の前で火に包まれ殺されてしまうが──。

 

いろいろ

「正直は美徳だが、真実を追求するのであれば家族の安全には賢さが必要だ」

そんな父親の言葉とともに始まる物語。

f:id:komeindiafilm:20220322221936p:plain

 

前半は普通に楽しかったです。同僚の撮影の手伝いに行ったら女優志望の妹ちゃんが現れて悪態をつき始めるマーランとか、「ペンはナイフより強し」を物理的に証明するマーランとか。笑った。

f:id:komeindiafilm:20220322221325j:plain

事態が深刻化してからはわりとシリアスです。妹ちゃんが殺されてからのマーランはずーっとしんどそうでした(そりゃ手塩にかけて育てた妹が死んじゃったらそうなるのは当たり前なんだけど)。

f:id:komeindiafilm:20220322172746j:plain

↑前半は特にこういう感じでウェイウェイしたダヌシュなんだけど、見終わった後の印象としては全然こっちではない

途中うつ気味になるダヌシュ、普通過ぎて忘れてましたがダヌシュの得意ジャンルだった件w お酒にまみれたりトラウマにおびえたり。ただ最近肉付きよくなって健康的だし身ぎれいなので、悲壮感がダヌシュ比としてはほかの作品に対して薄いです(他が凄まじすぎるんじゃコラ)。お健康ダヌシュ。

 

f:id:komeindiafilm:20220322221232j:plain

ヒロインのマラヴィカちゃんはマーランの同僚カメラマン兼彼女的な役。飾らないキャリアウーマン的でいい感じのキャラクターだったんだけど後半はあまり事件に参加できず影が薄かった~ん~もうちょっと活躍の場が欲しかったな。妹ちゃんの存在が主人公の中で比較的大きいから、そこと分散してしまった感。

 

 

ストーリーに多少のヒネりあったものの、物語の妙に唸ったりとかエンタメとして期待を超えたりとかはなく、楽しい面白いもっと見たいってところまではいかなかったのは残念だったかな~。メッセージとして報道の是非を問う側面もあったのかなーと思いつつ、とはいえ主人公が行き過ぎた報道に手を染めたわけではないから言いがかりって気もするし…。

父親の言葉が後々生きてきたり、トラウマの克服が効果的に演出されてたりなど、部分部分は良かったです。

 

リンク

予告

 

「Polladha Ulagam」ダンスシーンここくらい


「Annana Thaalaattum」