インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

ハヌ・マン(Hanu-Man)

2024年公開

出演:テージャ・サッジャ

   アムリタ・アイヤル

   ヴァララクシュミ・サラトクマール

   ヴィナイ・ラーイ

   ヴェンネラ・キショール

   サムドラカニ

監督: プラシャーント・ヴァルマー

時間: 158分 

言語: テルグ語+英語字幕 

媒体: 劇場(池袋Humaxシネマズ)

 

あらすじ

山奥のアンジャナドリ村に住むハヌマーントゥ(テージャ・サッジャ)は姉と暮らす陽気な青年だが、ちゃんとした仕事で身を立てられずにいた。彼には昔から密かに身を守っていた女の子ミーナクシがいたが、彼女が山賊に襲われるのを守る途中で致命傷を負い、海に転落してしまう。海には神秘的な石があり、彼はそれから超人的な力を得る。

彼はその力で村を圧政から救い、村のヒーローとなる。しかし、スーパーパワーを狙う男・マイケルが突如村を訪れ、ハヌマーントゥと村を大きく揺るがす事件が起きようとしていた…。

 

いろいろ

2024年1月にインドで公開とほぼ同じくして日本でも英語字幕上映があり、その9か月後の10月にはツインによって日本語字幕版が公開された本作。現地公開から比較的早い公開で嬉しいっすね。

海の中でヒーローの来訪を待っていたホタテの中から(ホタテではない)ふしぎ石を拾ってふしぎパワーを得た青年が、力こそパワーな村(よくよく考えたら因習村では?)(マジそういう村だったw)でこじんまりと活躍する姿、インドヒーローあるあるでよいですね。基本の話が村から出てないのがとてもよい。『ライトニング・ムラリ』しかり。いや世界で活躍しちゃったらインド映画である必要がないんすわ。なのでインド国内での話の方がいいと思っている。異論は認める。

最近の傾向としてインドのスーパーパワーはだいたい神様由来。昔はもうちょい他のもあった気がするけど、「国産ヒーローを立てようぜ!」って動きになってるのかも。神様なら豊富なキャラクターと物語が既に揃ってるからいろいろできるよね~。それに加え、『バーフバリ』が革命だったように、アメコミ発のユニバース式展開もインド映画界にインパクトあったんだろうね。各地でいろいろユニバース映画(≒ゆるいシリーズもの)が芽吹いてる波がある。監督は同じシリーズで別キャラ映画を計画しているっぽい。『Jai Hanuman』とか『Adhira』とか。次の舞台はさすがに村だけにとどまらない気がするんだけどどうでしょ。

 

で、映画面白かった。お気に入り。

テージャ・サッジャはスーパーパワーを得てもなんか弟感は抜けないというか、なんか可愛い枠なんだよな…。愛着湧くわ~w

スーパーパワーはないのにめちゃめちゃ頼もしい強力姉さん(ヴァララクシュミ姐やん)がいたらもう仕方ないよね。

ちなみにテージャ君の次作は『Mirai』っていうタイトルの作品で、日本語の「未来」から来てるっぽくて内容が気になっている…

 

悪役のおじさん(マイケル役ヴィナイ・ラーイ)がイケオジで「知ってる顔だな?」って思ったら『Doctor』で観た悪役おじさんだった。マイケルの狂気が背筋が寒くなる感じでよかった。しっかしアレのネーミングはちょいダサかった笑

 

 

 

『Hanu-Man』は“国産ヒーロー”物語として、神話と現代ヒーロー感の融合が楽しい一作。神話ががっつり絡んでくるので、タイトル通りハヌマーンについて予習しておくのも手だと思います(予習してない人間より)。映像もパワフルで意外と深みもあるし、神話ファンもそうでなくても楽しめる映画だと思います。

 

リンク

日本語版予告

 

「Avakaya Anjaneya」

 

「Powerful Hanuman Chalisa」