2018年公開
出演:スシャント・シン・ラージプート
サーラー・アリー・カーン
ニティーシュ・バラドワージ
監督:アビシェーク・カプール
時間:116分
言語:ヒンディー語+英語字幕
媒体:ネット配信(Zee5)
あらすじ
ウッタラーカンド州にあるシヴァをまつるヒンドゥー教の聖地ケダルナート。そこに暮らすイスラム教徒のマンスール(スシャント・シン・ラージプート)は、子供の頃に亡くした父のあとを継ぎ、巡礼者の移動を手伝うポーターの仕事をしていた。ヒンドゥーが多く行き交う地で中傷されることもあったが、本人は大きく気にすることはなかった。
彼はクリケットの試合を観戦していた時、快活な女性ムックー(サーラー・アリー・カーン)と出会う。彼女は司祭の父(ニティーシュ・バラドワージ)を中心に巡礼者用の旅館を営む一家の娘で、またムックーには婚約者クッルー(ニシャーント・ダヒヤー)がいた。クッルーははじめムックーの姉ブリンダー(プージャー・ゴール)と婚約していたが、ムックーが成長し美人になるとムックーに乗り換えた男だった。そんなこともあり、ムックーはクッルーのことをとても嫌っていた。
彼に興味を持った彼女は、おじの店の手伝いで隣町に移動するとき、彼に頼むようになる。毎日一緒に行動しているうち、2人はお互い恋愛感情を持つようになるが、イスラム教徒とヒンドゥー教徒のカップルは許されるはずがなかった。例年より多くモンスーンの雨が降りしきる頃、二人の仲が周囲に知れ渡ってしまい…。
いろいろ
インド映画と付き合い長いわりに土地や宗教にあまり知識がないので、ケダルナートという土地を初めて知りました。ヤムノートリー、ガンゴトリ、バドリナートと並ぶガンジス源流域(ガンジス川に合流するヤムナー川も)にある四大聖地だそうです。ちなみにこの聖地を廻る旅のことをチャールダムヤットラというらしい。ヒマラヤの山道を通るし距離が長いので足腰の弱い人や荷物が多い人はロバを連れたポーターの世話は必須。
そんな"聖地"の街で、その宗教の信者ではないイスラム教徒も暮らしている。脇役でなく主人公として取り扱われているのが強く印象に残る設定でした。ヒンドゥー教徒からしたら自分たちの土地という意識が強いのかもしれないけれど、マイノリティだって人としてこの土地に根を張り暮らしている。彼らがヒンドゥー教徒のプライドによって片隅に追いやられている。そういうところを忘れないように描いているのがよかったです。
本作はサイーフ・アリー・カーンとアムリター・シン(離婚)の娘サーラー・アリー・カーンのデビュー作であるのと、聖地で異教徒同士の恋愛を描いているのでケダルナート寺院の関係者と州の政党かクレームが入ったというのが注目するきっかけでした。もう!!!!上映前からすぐ!ケチを!つける!
まぁあと観た理由はスシャント・シン・ラージプートのファンだからってのもある。
これ観たからスシャントくんのは残すは『Raabta』と4月に公開予定の『Chhichhore』だけや!ヨッシャ
なぜケダルナートが舞台になったかというとやっぱ2013年に実際に起きた洪水をキーポイントに持ってきたことだよねぇ
今年日本でも大規模な洪水があったから、全然他人事ではない感じがしました。うちは結果全然被害なかったですが、川が近くて氾濫直前まで来て、台風様子を見ながら一人で結構ヒヤヒヤしたので…。
それにしてもケダルナートの被害は尋常じゃないですね。映画とニュースを観た感じ、中州にある逃げにくそうな土地なのと、避難の連絡がいってなかった印象があります。
ムックーの婚約者が進めるホテル開発の話は環境問題につながっているのかなぁ?
異教徒カップルであるのと同時に、学や財力に差もある感じです。学はヒロインの方が英語を知ってる描写があり、財力は家の大きさでなんとなく。女性の家の方が強い"身分違い"を感じます。
主演2人どちらも良かったです~
スシャント君はいつも通りって感じかな。
サーラー・アリー・カーンはデビューなのにめっちゃしっかりしてんな~って思いました。顔が強めなので、意思が強いキャラクターが似合う。
日傘がかっわいい~~~~!!!欲しい
ファッションも可愛かったです。
異教徒同士の恋愛はインドじゃ定番のネタですが、2人の環境と運命が切なくて、特に最後は涙が出ました。実際に起きたことがストーリーに絡んでくるという意味でもオススメの作品です。
リンク
「Qaafirana」実質デート
「Namo Namo」ポーター紹介シーン
「Sweetheart」踊るのもあるよ~