インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Churuli(チュルリ)

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2021年公開

出演:ヴィナイ・フォート

   チェンバン・ヴィノード・ジョーズ

   ジョジュ・ジョージ

監督:リジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ

言語:マラヤーラム語+日本語字幕

時間:115分

媒体:スクリーン(ヒューマントラストシネマ有楽町シアター1)

 

あらすじ

犯人を追ってチュルリ村へと潜入捜査にやってきた2人の刑事。ゴム農園に日雇いで来たと説明した刑事は、ゴム農園の主が不在だったことから、とりあえずの宿として村の中の酒場で手伝いを始める。2人は村に溶け込もうと村民たちと交流を始めるが、森の中にひっそりと存在するこの村は、そもそも足を踏み入れたところから何かがおかしくて…。

 

いろいろ

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ジャッリカットゥ 牛の怒り』が日本で公開されて間もないリジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ監督の最新作が、東京国際映画祭でワールドプレミア公開です。

 

『ジャッリカットゥ 牛の怒り』でも独特の世界観で不思議ワールドが展開されてましたが、本作『チュルリ』ではそれをさらに摩訶不思議を加えたというか、SF要素が強くなりました。

SFはすごい得意なジャンルではないけど、本作の緑もしくは青を基本にしたSFデザインが好みだったのと、やっぱり『ジャッリカットゥ』がけっこう好きだったので、今年の映画祭シーズンで一番の楽しみな作品でした。

 

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ストーリーは超難解でした。誰が今怒ってるとか不安になってるとかはまあわかる。そこはわかるが、「こういう世界です!」っていう説明は事細かにはなされないので、自分で補完するしか。日本語字幕が付いていたのに最近観た英語字幕の『Annaatthe』『Sooryavanshi』より理解できなかったです(笑)。

理解できるできないは置いといて世界観を味わえればいいな~という姿勢で挑んだため、本来の目的は達成できたという意味で結構満足のいく内容でした。『Angamaly Diaries』と『ジャッリカットゥ』を観ていたおかげでこの監督に対して受け入れ態勢だったせいもあるかもしれません。気になるのは、制作陣は観客に理解してもらおうとしながら作ったのか、理解してもらうのはそっちのけで作ったのか…ぶっちゃけ後者の方がいいなぁ。私の場合は後者の方が意図通りになるので。もしくは解釈は自由にしてくれってことなのかな。

 

 

一切の説明がないSF的ビジュアルやっぱりよかったです。一瞬出てくるやつとかも含めて。冒頭のアニメーションもいいですね。これは絵本にしてほしい。

あとはそうですね~、私が観たマラヤーラム映画の9割には出てるんじゃないかってくらいよく見る俳優さんが1人いたのでそこはちょっとテンション上がりました。

 

 

強烈な個性を放つミステリー。博打レベルに当たりはずれは出そうなので世の中の人全員にオススメって程じゃないけど、変な疑似体験できるって意味ではオススメですw

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リンク

予告編 日本語字幕くれ~

 

映画祭のトークサロン

物語の解説を期待して聴いたけどやっぱりその辺りの解説はなかったwww裏話は面白いです