2016年公開
出演:プルキト・サムラート
ヤーミー・ゴウタム
ウルヴァシー・ロウテラー
リシ・カプール
監督:ディヴィヤー・コースラー・クマール
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:118分
媒体:DVD
あらすじ
ムンバイで働くアーカーシュ(プルキト・サムラート)は、祖父(リシ・カプール)の健康状態が悪化したことをきっかけに、タナクプルにある祖父の写真館を売ることにする。タナクプルにはアーカーシュが忘れられないシュルティ(ヤーミー・ゴウタム)との淡い恋の思い出があった。
アーカーシュは仕事の契約に必要なパブロ夫人(ウルヴァシー・ロウテラー)を探しに、カナダのヨガキャンプに参加する。そこで偶然参加しているシュルティと再会するが、シュルティはまた昔のように彼と恋人にはなろうとしなくて…。
いろいろ
今回のレビューは『Yaariyan』観鑑賞の方を置いてけぼりにします。他の映画の話混ぜてごめんね。
死ぬ間際に「人生でワーストの映画って何?」って聞かれたら『Yaariyan』と答えそうなくらい深い爪痕を残した監督、ディヴィヤー・コースラー・クマールが自身の2作目として世に送り出したのが本作『Sanam Re』です。
雪国を舞台にした美しいラブストーリー…と言いたいところだけど、主人公が自分都合で学生時代の恋を終わらせるのと、また最後に別の形で事を勝手に進めるのがマジで納得いかなかった。事情があったとはいえ、ある日突然自分から説明もなく離れていった人からまたアプローチされても、人はまたその人を信頼しようと思うんだろうか?それに最後のケリの付け方、私がヒロインであったなら一生重い負担を抱えてしまいそう。前作同様、進めたい展開ありきでリアルな心情を置いてけぼり。
2016年の映画だけどストーリーといい演出といい、ボリウッドは00年代に通り過ぎたのでは、と思うくらい古さを感じる作品でした。2016年の他の作品は全く別のトレンドがあったし、今更この内容は求められていなかったはず。
監督は雪国好きなんかな
初めて触れる監督に対する「最後まで観たら面白いかもしれん…」みたいな期待をすることもなく「あの映画の監督がまた映画作ったんか」みたいな期待の薄さと、あの監督の2作目に逆に興味が湧いてしまった研究心が観るきっかけであり、もはや普通に鑑賞する際の作品としての面白さは求めていなかったところだったので、作品がつまらなくてもダメージを受けるほどではなかったです。
ただ質としては『Yaariyan』と同等レベルです。成長はない。
ここまで書くと、最初からこき下ろすつもりで観てたんだじゃないかって感じですが、そこは否定しておきたい。映画がめっちゃ面白ければ途中からでも気分が乗ってくるはずだし、監督に対しては信頼度0だとしても主演のプルキトくんとヤミちゃんはけっこう好きな部類の役者さんだし、知らなかった箇所でリシさん出てて嬉しかったし、受け入れ姿勢が皆無ではなかったってことだけは言わせてください。
というか!『Yaariyan』を最後まで期待して観てしまった人のがっかり気分をさらに増幅する悪夢みたいなあの「私が頑張って撮りました♡」エンドロール、今回もやりやがりました…!!2度もやるとは思わんかった…。きっとエンドロールにメイキング持ってくるのが好きなんだろな。私だって普段はそういうエンドロール好きなんだけどさ、そういうのは面白かった映画にこそ効くというか。それに使われるのってまず出演していた俳優たちがメインになってるメイキング映像じゃん。ディヴィヤー・コースラー・クマール作品はディヴィヤー・コースラー・クマールがメインのエンディングだからね…。この出たがり監督…。監督メインの映像なら少なくとも監督にイライラしてない場合にのみ有効だから、この監督だけは無理だ…。
舞台裏用じゃないスチルにも混ざり込んでくる…監督を見たいわけじゃないんすけど…
『Sanam Re』の駄作度は、『Yaariyan』が(鑑賞時点は多少期待あった分)飛びぬけてるとして、
その下の日本でわざわざリリースするレベルではない『ラクシュミー 女神転聖』の下、
「よくあるつまんない映画群」に入りました。まぁわざわざ観る映画ではないと思います。
ただインドには(インドには限らず)日の目を見ないレベルとかDVDにはならないような駄作がいっぱいあるんだろうな…ロマン溢れるね!
リンク
「Akkad Bakkad」プロモ用で踊る監督…
「Humne Pee Rakhi Hai」これは本編に使われてるやつ。監督がアイテムガール 出たいんか撮りたいんかはっきりしろ
タイトルソング
セカンドヒロインは用なしになったらあっさりフェードアウト…