インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

囚人ディリ

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2019年公開

出演:カールティ

   ナレーン

   ディーナ

   ジョージ・マリヤーン

   アルジュン・ダース

監督:ローケーシュ・カナガラージ

時間:148分

言語:タミル語+英語字幕

原題:Kaithi

 

あらすじ

ある夜、定年退職を控えた警察局長の邸宅でパーティーが行われる。その場に居た刑事たちがお酒を飲んだところ、何者かが酒に盛った薬物によって次々に倒れこんでしまう。怪我をしていたためお酒を控えていたビジョイ(ナレーン)だけが無事で、ビジョイは彼らを病院に連れて行こうとするが、車を運転できるのはその場にいた囚人ディリ(カールティ)だけだった。

ディリは10年の収監後出所したばかりであったが、職質で怪しまれ手錠につながれた状態でパーティー会場に連れてこられていた。そんな彼に対しビジョイはトラックを運転するように頼み込む。明日の朝初めて娘に会う約束をしていたディリは渋るが、ビジョイの説得の末、彼に協力することに決める。また、道案内としてカーマーッチ(ディーナ)も同乗することになった。

ビジョイたちが狙われたのには理由があった。ビジョイが率いる捜査チームは麻薬密売を摘発し大量の麻薬を押収していたが、それを恨んだアンブ(アルジュン・ダース)率いる麻薬組織が、5人の警察官の名前を入手し、襲撃しようとしていたのだった。その5人を含む意識のない刑事たちを乗せたトラックは目的地までの長距離を急ぐが、組織が5人に対し賞金を懸けたため彼らを狙うグループがいたるところでトラックを待ち構えていた…。

また、麻薬が隠されている警察署本部にも麻薬組織が向かっているという情報を聞いたビジョイは、その警察署に対し署内を守るよう指示する。しかし恐れをなした署員たちは、ひっそりと逃げ出してしまう。署に残されたのは、飲酒で捕まっていた大学生たちと、転属でやってきた1人の警察官ナポレオン(ジョージ・マリヤーン)だけだった。

果たして、ディリは無事娘に会えるのか、そして警察と麻薬組織の攻防の行方は……。

 

いろいろ

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ハードなアクションスリラー!

約2時間半、一瞬たりとも緩まず展開する緊張感!

Noダンス、Noロマンス!

でも涙も笑いもありで面白いし楽しかった!

 

 

いやマジで緩急の「緩」がめちゃめちゃ少なくて、ずっと手に汗握りっぱなしって感じなの!

でも不思議とあんまり疲れなかった。

 

タミル映画はダンスシーンなるべく入れるタイプかと思ってたけど、そんなことないね。

酒場で野郎どもがワイワイ踊るシーンくらいあるかな~と予想してたんだけどw

必要なければ入れる気ありません!って感じのストイックさを感じました。いやほんと、今回はなくて正解だと思います。

アクションシーンだってホントの見せ場だけ厳選してスローにしてて、ここにもストイックさを感じた。アクションかっこいい。

 

 

カールティが演じるディリね。右腕に手錠が嵌ったまま。

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ディリめっちゃ強い。

1対大勢でもすごい。

ビジョイもびっくりの強さ。

「あのディリだ…」って雰囲気で彼の名前を言ってる登場人物がいたから彼が強いのには何か秘密がありそうなんだけど、

彼の過去は彼の口で収監された状況と理由を少し語るだけで結構謎だった。

まぁそれは彼の語りを100%は理解できなかったせいもあるかも。もしかしたら説明あったかも。自信がない

そう、彼の過去については台詞での説明だけで、映像としての回想シーンを挟まなかった。なんかそれも凄い。2時間半もあったら回想シーン挟むのよくあるじゃないですか。

あとディリわりかしマイペースで、運転前にバケツ一杯のビリヤニ平らげるし、道中お祈りするし、ケータイの電波に気を取られてるし、ベテラン警官のビジョイが慌てて急かすほどだった。でもまぁそりゃ10年も収監されてたわけだから、不思議ではない。

カールティって今まで悪戯好きな子供っぽい大人の役が多いイメージだったんだけど(←私が観たものに限りますけどね)、今回は寡黙な大人でありつつ娘を気にするお父さんでもあり、いい塩梅でした。シヴァクマール家の次男坊だけどもう40代だしねぇ。渋くてとてもよかったです。

 

ずっと緊張状態が続くのに飽きずに観れたのは、

ディリたちが乗るトラックでの危険なロードムービーシーンと、ナポレオンたちがいる警察署の籠城シーンという違う種類の展開がバランスよく交互に切り替わって、片方だけが長く続くってのがなかったからかなぁ

なんてちょっと思ったりしたのでした。

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びっくりな状況に巻き込まれたナポレオンと大学生たちは、特別力が強い人たちではないから、別の緊張感がある。

ナポレオンはほんと大丈夫かなっていう頼りなさだけど、最後の方は結構勇ましかった。とてもよかった。あとナポレオンって名前がすごい。

 

面白い要素は言い出したらキリがないほどいっぱいある。

警察と麻薬組織それぞれにスパイが居てもうどこも油断ならねえな!ってのがまず一つ。ディリとビジョイ、後ろ後ろ!そこにヤバイやつ居るから!早く気付いて!わー!

さらにはディリが立てたフラグをへし折る悪者とか…。

 

こんな緊迫した映画で笑えるシーンがホントにあるのかというと

同じスクリーンで観てたタミルの兄ちゃんたちは台詞でどっかんどっかん笑ってたのと

私は素直に弱音を吐く道案内人カーマーッチとナポレオンが可愛くて面白かったのと、特にクライマックスに出てくる武器がすごすぎて笑ってしまったという感じ。アクションってすごすぎると笑っちゃう。(いや、それ以前に説明書出てきたんは普通に笑えるシーンだったな)

 

知らない役者さんが多かった

ビジョイの人もよかった

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↑ビジョイと後に倒れてしまう警察官さんたち

あと、悪役の一人アルジュン・ダースが若くてイケメンだった

髭濃いめかつ夜の暗いシーンが多くてあんまりはっきり見えなかったけども

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↑これは本作のとは違う写真

悪役ってだいたいオッサンだっていうイメージを持ってるから、主人公より年下とか若い悪役はちょっと注目しちゃう。

 

 

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ヴィジャイの『Bigil』と同日公開で真っ向勝負して見事ブロックバスターをたたき出したのも納得の面白さでした!おすすめ!

 

リンク

ダンスシーンがないから動画は少ないよ。

予告編