インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Asuraguru(悪魔の化身)

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2020年公開

出演:ヴィクラム・プラブ

   マヒマー・ナンビヤール

   スッバラージュ

   ヨーギ・バーブ

監督:A.ラージディープ

言語:タミル語+英語字幕

時間:1時間57分

媒体:Netflix(英語設定)

 

あらすじ

マイソールからチェンナイに向かう列車の中で、厳重に鍵がかけられた箱に入った現金が盗まれる。警察は引退していたマーニクヴァサガン(スッバラージュ)を捜査の指導

マフィアの若者マリクは、バイクに乗った男からバッグに入った多額の金を奪われる。怒ったマフィアのボス、ジャマルフディーンは探偵事務所を訪ね、独自に犯人捜しを依頼する。依頼されたのはそこで働くディヤ(マヒマー・ナンビヤール)だった。ディヤは早速調査を開始する。

そのどちらの金も盗んだのは、一見普通の一般市民にしか見えないシャクティ(ヴィクラム・プラブ)。シャクティには、盗みを働く深刻な理由があり…。

 

いろいろ

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うう~~ん、久々に残念な感じの映画を観てしまった。

 

序盤から編集に違和感が…と思ってたらだんだん話も微妙に納得いかない方向に。

怪盗ものなんだけど、あえて怪盗物語の定石を踏まずひねろうとしたせいで、怪盗ものとして支持される理由を失ってしまったような。定石を踏まないっていうのは、キャラたちの台詞に「映画でよくある〇〇」って怪盗の定番を語るところがあって、主人公はそれに当てはまらない話になってたことからそう解釈しました。ちなみにお金の使い道のところで思った。

 

悪くはないところは確かにある。主人公がちょっとハイテクな機械使って盗み働くところとか、最後の最後で明かされるネタ晴らしとか。しかしそこ以外の残念な要素を覆すまでには至らなかったかな~。

 

いろいろと惜しい感じ。さっきも書いたけど編集が甘い。もうちょっとリズムよく切り貼りしてほしい。あとちょいちょいキャラクターがおっちょこちょいすぎるとかな、話を次に持っていくための都合のいいような行動に見えちゃったんだよなぁ。2時間に満たない長さだから冗長になっちゃう前に終わるってのは救いだったかも。

 

あとこれはないだろ!って思ったのは、中盤に役名もないくらいのサブキャラクターからネタバレを喰らうところ。いや映画の中でネタバレっていくらなんでも過敏すぎるやろ…って思うかもしれないけど、「この先〇〇になって▽▽になる」って分かりやすく言われちゃったら、そうなるんだろうなって思うしかなくない?って状況で。あそこから正直退屈になってしまった。そうは言っても〇〇が起こらない可能性も大なんだけど、起こるんだろうな~って感じがしちゃうし。そんなことを言われて怒る主人公のシーンなんだけど、もっと別のお怒り理由用意してほしかったぜ。

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とはいえ一番の目的はバブちゃんチェックだったので、その点では特に文句はないです。

バブちゃんいつも通りだった。小さいチャイスタンドのお店の人で主人公の友達(not親友)。相変わらず恋の話になると『Kolamavu Kokila』の曲「Kalyaana Vayasu」が流れてくるからもう完全にバブちゃんの代表曲だなって思ったよ~。「Kalyaana Vayasu」はきっとこの先もバブちゃん映画に使われるだろうから『Kolamavu Kokila』は必見です!

バブちゃんは警察に情報提供の匿名電話するんだけど、そこで本名言っちゃって案の定その後事情聴取されてた。なんで本名明かしちゃうん・・・そこもやっぱこの映画の詰めの甘さなのか、バブちゃん的笑ってほしい渾身のギャグなのか判別付かんかったぞ…。

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そうそう、珍しくタミル映画にスッバラージュさんが出てました。タミル語なので吹き替え(声のトーンが違った)。そこそこかっこいい役どころでいつもよりオイシイポジションでした。ファンには嬉しいかも。

 

リンク

予告

 

ミュージックシーンあるはずなんだけど静止画しかなかった

「Thani Iravu」

 

「Villadhi Villi」

 

テーマソングっぽさある「Evananalum」

 

おまけ

原題・ネトフリ邦題共に仰々しいですが、中身はさほど暗くありません。