2022年公開
出演:カールティク・アールヤン
キアラー・アドワーニー
タブー
ラージパル・ヤーダヴ
アマル・ウパードゥヤーイ
サンジャイ・ミシュラー
監督:アニース・バーズミー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:145分
媒体:スクリーン(キネカ大森)
あらすじ
雪山を旅行中、リート(キアラー・アドワーニー)という女性に出会ったルハーン(カールティク・アールヤン)。ルハーンはリートを山中の音楽祭に誘いリートも予定変更しそれに参加するが、その帰り際、さっき途中下車したバスが事故で乗客全員が死んでしまったことを知る。リートは実家に電話するが、声が上手く聞こえない間に、家族にはリートが既に死んでしまったと伝わっていること、またリートの婚約者が実はリートの従妹と恋人関係にあったことを知る。
婚約者の姿を知らず特に気持ちもなかったリートは、愛する従妹と婚約者の関係を成就させようと考える。自分の死を偽装し代わりに2人が結婚する流れを作ろうと画策し、彼女はルハーンを連れラージャスターンへ行き、身を隠せるリート一家の旧居へと向かう。向かった先は18年前に悪霊を封印したまま放置されている屋敷だった。
屋敷に足を踏み入れてすぐに、それは村人たちに気付かれてしまう。隠れ損ねたルハーンは、死んだリートに呼ばれて此処にやってきたと嘘をつく。彼は彼女の最後の願いを叶えるための代弁者を装い結婚を進めようとするが、次第に"死人の姿が見え声が聞こえる"霊能力者として村人にうっかり支持され始めてしまう。
一方で屋敷に封印された部屋の前では不穏な空気が漂っていた。ルハーンは夜が来るたびに、その部屋に誘われて近づいてしまう。その様子を見たリートの父と叔母(タブー)から、この中にいるマンジュリカーという悪霊の話を聞かされるルハーンだったが──。
いろいろ
2007年公開『Bhool Bhulaiyaa』からコンセプトを世襲した、ホーンデッドハウス的ホラーコメディです。
楽しかった!
主演はアクシャイ・クマールからカールティク・アールヤン、監督はプリヤダルシャンからアニース・バーズミーに交代。主演も監督も、コメディを得意とする人からコメディを得意とする人へ交代という信頼の連鎖(笑)。
万が一を想定して前作を予習しておいたんですが、案の定ストーリーに繋がりはなかったです。一緒なのはコンセプトと音楽と悪霊の名前とChhote Panditくらいかな。Chhote Panditってなに?小導師的な人なん?
インドのホラーは伝統的に「ファミリーで観て笑って楽しむ」という楽しみ方が主流なようで、その王道をいくような作品です。だからあんまり怖い作りじゃないホラーが比較的多いです。とはいえ昨今のインドも家族とばかりは観に行かないだろうし、ジャンル化が進んで久しいし、インドホラーの中でもかなり怖い作品もあるそう。元々ホラーは苦手なので、怖ければ怖いほど観たくない…w 怖く作ってないインドホラーだから私もなんとか観れているところ、あるw
こちらが本日の呪われたお宅です(内装はとても素敵なお宅です!!)
前作の精神科医の主人公と違って何も持ってない系(学生上がり??)の主人公が初めて来た村で話術と運だけでトントン拍子に成り上がっていくのが楽しかったです。
\るー ばーばー!/
来たよお得意のキャラ!その場を取り繕うための喋りがめちゃめちゃ上手いタイプの主人公(笑)その話術才能だよ!これだけで身を立てられそう(笑)
しかしドヤってましたけど、リートちゃんに連れられて夜のお屋敷に入った時はネコチャンに驚いたり物音にビクビクしたり普通にビビりでした。ビビりな小心者カールティク・アールヤンかわいいね。これからその路線で行こうか?
上映中めちゃめちゃ笑ったんですけど、終わったら何に笑ったか思い出せないくらい軽いテンションですwというかけっこう次々畳みかけてくる。
コメディが特にモヤっとしない系だからよかったです。コメディがしんどいともう全体的にしんどいもんね。
キアラちゃんもけっこう頑張ってました。もうすっかりコメディいけるクチですね。『Indoo Ki Jawani』とか『Good Newwz』でもいい感じに頑張ってたもんね。話の都合上部屋と家からなかなか出られないですが、それでも明るく楽しく話を盛り上げるキャラクターを演じていました。
これは制作側が意図せずだと思うんですけど、タブーの綺麗さが際立ってた作品でした。観てもらったらわかるとは思うんだけど…(伝わるか自信がない)、今回ちょっとした比較対象があって、という感じです。あとお召し物が全体的にお上品で素敵です。てかまあ比べなくてももともとタブーは超美人よね。
最後まで観たらいろいろなるほど!って納得感あってお喋りしたくなるんですが、何しろネタバレなので色々抑え気味にしなければいけないのが苦しい。
インド公開でスタートから勢いよくヒット中。どこかがインド人の心に響いたのか、たまたまちょうどこういうのが観たい時勢だったのかヒットの理由はわかりませんが、今年上半期ボリウッドで一番楽しい映画だと思います。軽いホラーならいけるという方、おすすめです!
リンク
音楽レーベルから発展した制作会社Tシリーズが制作してて従来だったら音楽に力入ってるはずなんだけど、それにしてはソングシーン短めであっさりでした。なんで?数はある。
タイトルソング
前作からテーマソング世襲したやつ。聴き比べすると楽しい
しかしカールティクの細サングラス観てたら何故かイラっとしたww
「De Taali」雪山フェスで薄着…って雪山で薄着なインド映画今に始まったことではなかった件
「Hum Nashe Mein Toh Nahin」
主人公カップルに表立った障害がなかった代わりにロマンチックなシーンはあっさりで、ここ前後くらいだった。インド人はおトイレに行ってた(曲中で話が進む系のソングシーンではないので)