2016年公開
出演:スワラー・バースカル
リヤー・シュクラー
ラトナー・パータク・シャー
パンカジ・トリパティ
監督:アシュヴィニー・アイヤル・ティワーリー
時間:96分
言語:ヒンディー語+日本語字幕
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016の長編コンペティション部門で上映されたので観てきました。母娘愛に満ちたドラマです。インドでは2016年4月に公開。
あらすじ
インドの教育制度でいうところの10年生になるアップーは、次の試験が高等教育に進めるかドロップアウトするかの瀬戸際の学年。しかしアップ―は数学が特に苦手で落第点。アップ―の母親チャンダーは10年生で学業を諦めてしまった過去があり、アップ―には自分のような苦労としてほしくない、と娘が心配でたまらない。母親なりにあれやこれやと言ってはみるもののアップ―には全くやる気なし。とうとうチャンダーは、10年生としてアップ―のクラスに編入することに…。さて、母と娘の運命やいかに!?
いろいろ
↑会場にあったパネル
お母さんが生徒として同じクラスに!!ってのがちょっとドラマや漫画っぽくて面白い設定!10年生が義務教育の最後ということなので(と上映後のQ&Aで言ってた)、日本に当てはめると中学3年生くらいですかね?(多少のズレには目をつぶって)
高校生になれるか中卒で終わるか…って考えると確かに将来が心配だわ…
そんなオモシロ設定ですが、それ以外の部分は奇抜なことはなく普遍的なストーリー。日本人の親や子供でも充分感情移入できる内容でした。やっぱり、親が子を想う気持ちはどこの国でも変わらないんですねぇ。…って、親になったことのない私が偉そうに言ってみるw
大作ではないので大スターは不在ですが、いくつかインド映画に触れてたら観た事ありそうな俳優さんがいるキャスティングでした。
チャンダー役のスワラー・バースカルは『Raanjhanaa』のクンダンを好きな幼馴染や『Prem Ratan Dhan Payo』の仲違いしたお姫様とか。
チャンダーがメイドに行ってるとこの奥さん役ラトナー・パータクは『Khoobsurat』・『Kapoor and Sons』でお母さん役。
コミカルな校長先生役パンカジ・トリパティは、『血の抗争』で敵側の男(お肉切ってた記憶ある)。ほかに『Gunday』・『Dabangg 2』・『ABCD』・『Singham Returns』とかにも出てたらしいけどこの辺は記憶ないw
スワラー・バースカル as チャンダー・サハイ
チャンダー、藍色の制服が結構似合ってましたよ!成長期な現役10年生達と並ぶと図体がでかいから溶け込んではいないけど、制服をちゃんと着こなしてるせいか不思議とそこまで浮いた感じはしなかったです。いや、この映画の場合は浮いてた方がいいのかな?ww
制服、地元中学の水色ジャンパースカートな制服を思い出しました。私はそこには通ってなかったけど。インドの制服はインドらしさを残したままカチっとしてて着やすそう。
ラトナー・パータク as ドクター・ディワーン
奥さんはお医者さんできっとお仕事はめっちゃデキる人なんだろうけど、自分の事となるとズボラなお方。サリーはチャンダーに着せてもらってたようだし、家事的な意味での生活力はあまりなさそう。人生の先輩としてチャンダーのよき相談相手。
パンカジ・トリパティ as 校長先生
校長先生いいキャラしてる!濃すぎず薄すぎずといったところ。Q&Aで、こういった先生ってよくいるんですか?って質問が飛んでました。実際居るそうですw
あと数学が得意な眼鏡の男の子もいい役でした。あんな子がクラスにいたら私も数学頑張れた…かな……(自信なし)。
インド映画でよく観るけど、成績が悪い生徒を教室の前に出して叱ったり皮肉を言ったりするの、日本人的にはびっくりするw日本だと即親御さんが飛んできそうだわぁ~。シバキ棒も健在なようだし。でもインドはインド、日本は日本、方針の違いですかね~。ある意味学力重視だからかな。
上映時間が長すぎず、シンプルで観やすい映画。でも細かい部分で遊び心があって、時々クスッとなる楽しい部分も多かったです。おすすめ~!
映画祭のはなし
- 会場は300人を超える座席がほぼ満員!盛況でした。
- 13回目の映画祭でインド映画出品は初めてっぽいことがHPに書いてありました。
- Q&Aはプロデューサー アジャイ・G・ライ。若々しいイケメンプロデューサー!シャイなのか緊張してたのか挨拶は短めでしたw 写真は撮ってないです、すみません…
- 上映されたのは96分の国際版。インド版からダンスシーン5分ほど抜いたものだそうです。国際版だとは知らずに観てましたwちなみに『ニュー・クラスメイト』というタイトルは日本上映時のオリジナルタイトルかと勝手に思っちゃってたけど、国際版の英語タイトルのようです。クレジットに『The New Classmate』と出てました。
- Q&Aで必ずと言っていいほどよくある質問「インド映画はよく踊るけどこれはダンスシーンないけどどうなのか~インド人的にはアリなのか~」がありましたが、プロデューサーからは評判がよかったとのお話。司会の方からは十数年前からダンスシーンがないインド映画もよく映画祭出品はあったとのこと。
- インド公開時のメインの観客は母娘あたりだったそう。ちょうどチャンダーやアップ―くらいですかね~。上映料金はシネコン価格で高めだったので、アッパー層が多かったそうです。田舎の兄ちゃんが観るよりは都会向けを想定して作ってますよね、きっと。
- 国際版だからかはわかりませんが、Eros Internationalのオープニングクレジットが短めでした。あと製作会社Colour Yellowのが『Raanjhanaa』のBGMのバージョンじゃなかったのがちと残念w…このへんはまぁどうでもいっかw
リンク
どうでもいいと言いつつ『Raanjhanaa』BGM版のColour Yellowクレジットを確かめたいので予告編をば…
というかーこれでもない!もっと長いやつ!!(こだわる)
音楽は映画に自然に溶け込んでいました
校長先生をフューチャーしたメイキング
なんだかすごく楽しんでるwいいですねw