インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Gangs of Wasseypur part.1 part.2/血の抗争

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2012年公開

出演:マノージ・バージパイー(サルダール・カーン)

   ナワーズッディーン・スィッディーキー(ファイザル・カーン/サルダールの次男)

   リチャ・チャッダー(ナグマ/サルダールの妻・ファイザルの母)

   フーマー・クレイシー(モフスィナー/ファイザルの妻)

時間:第1部160分・第2部160分・計320分

言語:ヒンディー語+英語字幕

 

昨年(2013年)のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映されたことでも注目の、親子3代にわたる壮大な復讐ドラマ。

普通の映画の倍の時間がある分、かなりキャラクターが多く時間軸も長いですが、見応えは十分にあります。

 

あらすじ

福岡国際映画祭のページより

ドラマは1940年時代から。当時、イギリス植民地支配で炭鉱開発が展開され、その後インド独立でその利権を手に入れたSingh。Singhの手下だったKhanはボスを殺して炭鉱を奪おうと考えるが、それを覚られてSinghに殺される。その息子Shadarは、Singhの弟分に助けられ、孤児として育てられる。そして20年後、大人になったShadarは、父親の敵討ちをしようと、財と権力で地域を牛耳るSinghファミリー(父と息子)の支配する街を血の海にしていく。

 

いろいろ

先にツイッターで色々感想書いてみました(その方が楽だったw)

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↑上手く説明できないですが、スネーハー・カンワルカルはインド各地の音楽を拾ってアレンジしているそうです(ものによっては国外のインドルーツをたどるものも)。彼女の最新のお仕事『Khoobsurat』の楽曲も気になります。

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↑ちなみに私、フーマー・クレイシーは『Ek Thi Daayan』が先。『Gangs of Wasseypur』観てたらあの配役も妙に納得w

 

リンク

映画2本分だから動画もけっこうアップされてるんだけどとりあえず3本どうぞ。サントラも買いました。曲数多いですw

 

「Dil Chi Cha Ledar」

 

「Taar Bijli」

 

「Moora」

 

 

Amar Akbar Anthony(アマル・アクバル・アントニー)

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1977年公開

出演:アミターブ・バッチャン

   ヴィノード・カンナー

   リシ・カプール

   パルヴィーン・バビー

   シャバーナー・アーズミー

   ニートゥ・シン

   ヘレン(特別出演)

時間:185分

言語:ヒンディー語+英語字幕(DVD鑑賞)

 

今は大御所中の大御所俳優、アミ爺&ヴィノード&リシさんがまだ若いころに共演してヒットした記念的映画。

ちなみにこの時だいたいアミ爺34歳、ヴィノード・カンナー30歳、リシさん24歳(!!)。しかし役どころの年齢順はヴィノード→アミ爺→リシさんですた。

 

あらすじ

とある富豪の運転手を務めていた男キシャンラールは、主人が起こした事故の肩代わりで刑務所に入れられ、やっと出所してきたところだった。主人は肩代わりをする代わりに家族の面倒を見ると約束していたが、家に帰ってみると妻は病気に、子供たちはお腹を空かせているという悲惨な状況だった。キシャンラールは主人の元に抗議しに行くが、主人は手のひらを返したような態度。怒ったキシャンラールは主人の車を奪って逃走、家族を連れて逃亡を図るが、運命のいたずらか妻は病気を憂いて家を出てしまった後で、連れ出した子供たちもすぐ散り散りとなり行方がわからなくなってしまった。

十数年後。子供たちはそれぞれ偶然拾われた家族の元で成長し、立派な青年になっていた。長男はヒンドゥー教徒の家に拾われアマル(ヴィノード・カンナー)と名付けられ、警察官に。次男は教会で拾われアントニー(アミターブ・バッチャン)という名前の青年に、末っ子でまだ赤ん坊だった三男はムスリムの仕立て屋の男に拾われ、アクバル(リシ・カプール)と言う名前で暮らしていた。散り散りになってから十数年一度も会うことはなかったが、老婦人が事故に逢ったことから3人は再会する…

 

いろいろ

上記のあらすじまでがオープニング!なかなか壮大なスタート!!

南アジアの文化に興味がある方はもうお分かりかと思いますが、「アマル」はヒンドゥー教徒、「アクバル」はイスラム教徒、「アントニー」はキリスト教徒の名前です。インドはヒンドゥー教徒が大多数ですが、イスラム教徒やキリスト教徒もかなりの人数居るので、全方位的な設定となっているわけですね~(もっと別の宗教の人もいっぱいいるけど)。ふむふむ。

 

ストーリーも全方位的。恋愛あり、家族愛あり、アクションあり、スリラーあり。もちろん楽しい歌や踊りもあり。

 

さすが30年以上も前の映画、設定もさることながら想像の斜め上を行ってくれる展開が凄いですw

3人のお父ちゃんが逃亡用に盗んだ車には金の延べ棒が大量に(しかし延べ棒にしてはちょいショボイ)、そのおかげか父ちゃん一人で大金持ちに、代わりに元主人は貧乏に…。過去に主人がやったひどい仕打ちを、今度は逆の立場で同じことをするのが実におもしろい(防弾チョッキwwww)

行方不明の母ちゃんは実はちゃんと生きていて、3人の再会のきっかけになります(事故って輸血)。というかなによりも衝撃なのは、母ちゃんの見えなくなっていた目が驚きの方法により見えるように…!!!!ちょっとアレなので書きませんが、これ、当時のインド人はどういう反応をしたのかが気になります…普通に受け入れたのか、ありえねー!といいながら受け流したのか…。今のメジャーインド映画ならまず無さそうな展開で久々に度胆ぬかれました。

 

 

主役の3人は有名すぎるので説明もあんまり要らないかとおもいますが、結構タイムリーなのでちょこっと書いときます。

アントニー役アミ爺は『マダム・イン・ニューヨーク』で主人公シャシが飛行機に乗る時、隣の席になるダンディーな爺さんですね~。

昔は結構武骨な役が多くて(「怒れる若者」としてトップスターになりました)、今回もちょっとチンピラな役でした。今回ランニングシャツになった時のボーボーの脇毛が見どころです(いらんわ!!!!!)

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警官アマル役ヴィノード・カンナーは、最近はそんなに出演は多くありませんが当時は3人の中でトップだった?なかなか渋い長男の役でした。渋いんだけどクライマックスでコスプレしてたシーンでは若干壊れ気味で超面白かったw この方もタイムリー、『ダバング 大胆不敵』でサルマーン演じるチュルブルの養父役です。『ダバング』、1だと敵側に近いのであんまり好きになりにくいですが、2だとチュルブルにからかわれる好々爺みたいでかわいいです。若い時も最近もイカしててオススメです~。

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右の写真は『Dabangg2』の方。

 

三男リシさんは『スチューデント・オブ・ザ・イヤー』の校長先生ですね。いつもおもしろいオジさん。今回は実生活の奥さんニートゥ・シンとキャッキャしたり(この時はまだ結婚してない)、コスプレでおもしろい喋り方してたり、この時まだ若いのに芸達者でした!

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3人の相手役としてヒロインも3人。ニートゥ・シンは上記の通りリシさんの相手で女医さん役、ヴィノードの相手がシャバーナー・アーズミーで、私この人芸術系映画に強いイメージでお堅い印象持ってたんですけど(実生活の発言も結構お堅い)、今回犯罪一家みたいなとこの娘さんで詐欺まがいの事やって暮らしてる女の子役だったので意外でした。よく考えるとシャバーナー姐さんの映画あんまり観たことなかったわ(爆)。あとこの70年代ファッションがとっても良いです。好き。

アミ爺の相手がパルヴィーン・バビー。あの主人の娘ながらキシャンラール(3人の父ちゃん)に誘拐され、キシャンラールを父ちゃんだと思ってる女の子役。ゴージャスでかわいいお嬢さんでした。しかし私この人初めて見たのでくわしいことは分かりません!

 

 

古~い作品なのでとっつきにくい方も居るやと思われますが、有名なヒット作がどんなもんじゃと確かめてみるのもよし、若かりし往年のスターを楽しむのもよし、この時代ならではの衝撃の展開にツッコミ入れるのもよし、色々楽しめる映画です。Youtubeに本編動画あるのでぜひどうぞ。

 

リンク

「Title Song」

これ楽しいよね

 

「Parda hai Parda 」 アーダーブ。 

 

「My Name is Anthony Gonsalves」

ねぇねぇこれってウダイの「My Name Is Ali」の元ネタじゃ…(考えすぎ?) 

 

「Tayyab Ali Pyar Ka」

リシさんのファションwwww

『Once upon A Time In Mumbaai Dobara』の「Tayyab Ali Pyar Ka Dushman」の元ネタ。見比べると楽しいw

 

 

Padikathavan

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2009年公開

出演:ダヌシュ

   タマンナー

   スマン

   ヴィヴェーク

   アトゥル・クルカルニー

時間:150分

言語:タミル語+英語字幕

 

ダヌシュ新作映画『Velaiyilla Pattathari』公開記念!…ていうわけではなく、この前ジャケ買いしたDVDをふと鑑賞しました。

先日の感想『Konchem Ishtam Konchem Kashtam』に続きまたもやタマンナーヒロインものですが、今日はタマンナー目当てと言うよりダヌシュ目当てですん。

 

あらすじ

チェンナイに住むラーダークリシュナン(ダヌシュ)は中卒青年で、日々は家事手伝い、また友人と自動車修理工場でダラダラ過ごしている。普段は気のいい青年だが、腕っぷしはめっぽう強い彼は、ある日義姉のトラブルの用心棒を務めたことで暴力団に狙われてしまう。

日頃から彼の扱いに困っていた両親は、彼がこのままでは更にトラブルを引き起こすと考えて見合いを設定。しかしその女性が全然気に入らなかった彼は、ひょんなことから出会ったガヤトリー(タマンナー)に一目ぼれ。半ば強引な方法で相思相愛になる。しかし、ガヤトリーは隣の州の暴力団の大物ドンの娘で…

 

いろいろ

初ダヌシュ~!

↑のDVDジャケ写真のキメ顔ダヌシュに一目ぼれしてDVDお買い上げ。ジャケ買いは久しぶり?いや初めてかもしれん。

しっかし探しましたけどあらすじも予告編も微妙に見つからず…普段は色々調べてから購入するんですが、こればっかりは仕方ない。物は試し、ダヌシュ君が確認できればいいやって事でw

ダヌシュ君、近所にいそうな兄ちゃんって感じがものすごいwあのラジニカーントの娘婿とか演技賞取れるくらい演技上手いとかにわかに想像できない!それよりこんな感じで道ばたで寝てる方が容易に想像できてしまいますよ

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※ヒーローです。

 

そんな彼がニートやったり、見合いしたり(相手がFF-13のネオチューみたいな女性)、恋愛したり、命狙われたり、あっさり撃退したりするお話です。

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こちら風が吹くタマンナー。

 

 

全体的にはコメディ&アクション&ラブストーリーって感じで特にアクションがバイオレンス強めでした。マフィアは3組以上出てくるし、大き目ナイフ出まくり! 血は出てくるけど「わ!グロ!」ってところはなかったのがギリギリOKw

ダヌシュ君の長い脚をつかったアクションは、なかなかかっこよかったんですけど、序盤のアクションシーン(義姉のトラブルに体当たりで解決するところ)は何故かキメシーンが

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 ↑こんな感じにアスペクト比?がわざと編集されてて「??」な感じに。 ものすごく…チープです…。こういうのよくあるの?…(困惑)

ダヌシュ君とアトゥル・クルカルニーの対決があるんですが、なんかダヌシュ君タイにも居てそな体格だし、アトゥル・クルカルニーはそれはそれでまた東南アジア人でも通じそうな顔してるわで、2人の対決はタイ映画を観ているようでした…w

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↑アトゥル・クルカルニー、ヒンディー映画好きな方は『Rang De Basanti』に出てくる武骨な学生運動家(?)後に主人公たちと仲間になる人…って言えばお分かりいただけるかしら。

 

あとてっきり、ジャケット表紙にいるこの紅の豚が悪役かと思いきや

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むしろ藤岡弘、でした。

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彼は結婚コンサルタントみたいなことをやってる役。ヴィヴェークさん大物コメディアンですがもしかしたら今回初めて遭遇したかも。

彼は後半に入ってから出てくるんですけど、ぶっちゃけ言ってしまおう、彼が出てきてから中だるみしましたw色々あって何故かヴィヴェークさんが新たなドンになるくだりは面白いんだけど、ちょっと脱線しすぎというか何と言うかw結局彼の仕事は主人公に必要だったかというと多分要らなかったし!(アカン)

 

 

部分部分で少々文句はありますが、そこそこ楽しめる映画でした。ダヌシュ体験的には大満足♡

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おまけ

この映画観終わった後はしばらくダヌシュ君で頭いっぱいだったので、ダヌシュキメ顔キャプチャ17連発作りましたよ~!これでダヌシュのよさがちょっとでも伝わればいいな!

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よくわかんないけど大金貰ってドヤ!なダヌシュ

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照れダヌシュ(かわいい♡♡)

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ダンスシーンでキメキメダヌシュ

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これはよいダヌシュ(惚れる)

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渋めダヌシュ

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初めての告白ダヌシュ(失敗)

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ウインクダヌシュ(惚れる)

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意味不ダヌシュ

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サングラスでキメキメダヌシュ(ダサい)

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バイクで乗り付けダヌシュ

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テンション高まりダヌシュその①(かわいい♡)

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テンション高まりダヌシュその②(くわぁあいい)

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アクション直前ダヌシュ

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ンフー!ダヌシュ

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後ろはグリーンスクリーンじゃなくて芝生ダヌシュ

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振り返りダヌシュ(私はこれで惚れた)

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アクション中ダヌシュ

 

何故かダヌシュの年齢を30代後半~40代前半だと思ってた私は、まだ彼が三十路だということを知って驚いております。

 

リンク

「Raanki Rangamma」

こういうメルヘンな田舎セットよく見かけるなぁ、使い回し? 

 

「Hey Vetri Velaa」

軽快だけどかなり激しいダンスでござる 

 

「Kadavulum Kadhalum」

だれかタマちゃんに暖かい服を…って思うけどダヌシュも一部ランニングシャツで頑張ってるからしかたないのかw

 

Konchem Ishtam Konchem Kashtam

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2009年公開

出演:シッダールタ(シッドゥ)

   タマンナー(ギータ)

   プラカーシュ・ラージ(シッドゥの父プラカーシュ)

   ラミャ・クリシュナン(シッドゥの母ラージャ)

   ナーサル(ギータの父スブラマニヤム)

   ブラフマナンダム(ギータの叔父)

言語:テルグ語+英語字幕

時間:164分

 

南のシッダールタ君と、最近はボリに進出中のタマンナー(しかしデビューそのものはボリ)という、私イチオシのWカワイ子ちゃんの共演によるラブコメディ。

そろそろ「エルザはテルグ映画はシッダールタ君しか観ねぇのか!?」というツッコミが入りそうですが、いえいえ、NTRだって観たことありますよ?ちょっとだけど…

 

あらすじ

田舎で暮らすギータ(タマンナー)には強い絆で結ばれた父親(ナーサル)が居た。そんな父親は、より良い教育を受けさせるためにハイデラバードに出すことにする。ギータは嫌がるものの、説得され大学に行くことに。

ギータは叔父の家に居候し、また同じ大学に通ういとこのグループと仲良くなるが、そこには女の子にちょっかいを出しまくりなイケメン君シッドゥ(シッダールタ)もいた。気まずい出会いのおかげもあって、ギータはシッドゥを嫌っていたが、やがてシッドゥの人柄に触れるうちに仲良くなっていった。

そんなある日、ギータは田舎に帰る事になった。初めて離れ離れになった2人はお互いに好きな気持ちな事に気が付き、結婚しようとするが、そこにギータの父親が反対をして…。

 

いろいろ

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ラブストーリーと共に、家族のつながりも真面目に説いた、軽いタッチだけど堅実な作品。

 

前半は嫌悪感すら持ってた男女がやがて仲良くなる間に好きになっていって…というド定番中のド定番の話(笑)。それでも、チャラ男役でも全然憎めないシッダールタ君とピチピチたまご肌の持ち主タマンナーがやると、こう、とてもほほえましいんでござります。

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↑(これは後半だけど)ほほえましいの一例。

 

後半は、ギータの父ちゃんが結婚に反対する原因となった事を解決するためにシッダールタ君が苦悩する話。

その反対理由っていうのが、「両親が別々に暮らしている家の息子には嫁にやらん!」という事。そう、シッドゥ君家はお父ちゃんとお母ちゃんが不仲なんですねぇ~。シッドゥ君は母ちゃん(大学教授)と暮らしてて母子仲も良好なんだけど、それと同時に父ちゃん(会社の社長?)とも仲良くて、もう、父ちゃんと母ちゃんさえ仲直りすれば万事解決!…なんだけど、大人ってこうも頑固なのか、なっかなか上手くいかないんですよね~…。

インドは恋愛の素晴らしさを説くのとそれ以上に、家族のつながりも大事にしてるのでこういうストーリーになるんだろうなぁ…っと。そんなこんなで「ぐわぁぁぁあ」って苦悩するシッダールタ君が見どころです。

f:id:komeindiafilm:20160318214759j:plain父ちゃん役のプラカーシュさんが相変わらず色々と濃ゆい…

 

 

その一方で、ちょっと残念な所もあって、まぁこれは個人的な好みの話で恐縮なんですけど、

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シッダールタ君髪の毛もうちょっと切ってくれ!!!!

中途半端な長さがイライラしましたw

彼は『TVSK』か『Chashme Baddoor』の時の長さがベストだと思っております…ロン毛は好みでない…映る度に襟足ギュッと掴んで切ってしまいたい衝動に駆られましたとさ。

 

音楽監督はボリ界で人気のシャンカル=イフサーン=ロイ(今までのお仕事はコチラを参照)だったり、プレイバックシンガーにシュレーヤー・ゴーシャル、ソヌ・ニガムが居たり。シャンカル=イフサーン=ロイは観終わって調べるまでわかんなかったけど、シュレーヤーとソヌは聴きながら「あ!この声は!」ってなりました。

あと、ブラフマナンダムさん演じるクリケットオヤジのシーンは『ラガーン』の「Chale Chalo」が聞こえてきたり、小ネタもちらほら。しかしね、他の映画ネタが挟まると相変わらず一気にそっちにばっかり気が散ってしまいますね…

 

その他小ネタ

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このシーン、もしや撮影機材が映り込んでいやしませんか?

 

リンク

仲良しグループで青春ソング

「Egire Egire」

 

これはダンスがコミカルで好き。声がシュレーヤー・ゴーシャル&ソヌ・ニガムのやつ。

「Antha Siddanga」

 

「Aanandama」

 

 

Queen

カンガナー・ラーナウトが主演で、スマッシュヒットの1本となった旅モノ映画。インドとヨーロッパを舞台に、爽やか&鮮やかに成長を描いた良作♪

日本では『クイーン 旅立つわたしのハネムーン』というタイトルで公開です。

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(画像出典:bollywoodhungama.com)

2014年公開

監督:ヴィカース・バール

出演:カンガナー・ラーナウト(ラーニー)

   ラージクマール・ラーオ(ラーニーの婚約者ヴィジャイ)

   リサ・ヘイドン(パリのホテルで働くシングルマザー・ヴィジャイ)

時間:146分

言語:ヒンディー語+英語字幕

 

ざっくりあらすじ

結婚式前日に婚約者ヴィジャイにフラれてしまったラーニー(カンガナー・ラーナウト)。ショックのあまり部屋に閉じこもってしまうが、ふとハネムーン用に買っておいたチケットで一人旅に行くことを思い立つ。行先は以前から憧れていたパリ、そしてアムステルダム。今まで旅行はおろか、家の近くに出かけるだけでも家族と一緒だったラーニー。初めての一人旅で様々なトラブルに巻き込まれてしまうが…。

 

いろいろ

※今回は核心に触れてる可能性もあります、ご注意を。

ざっくり言うと、元気が出てくるガールズムービー!

今まで何をするにも誰かと一緒だった箱入り娘な女の子ラーニーが、突然一人で旅に出てしまいます。

フラれてヤケになった勢いか、それとも…?

 

前半は旅に出るまでと、パリでのお話。

後半はパリからアムステルダムに行ってからのお話。

パリで、婚約者と同じ名前のハーフの女性・ヴィジャイに出会って、仲良くなって、新しい世界に足を踏み入れるラーニー。

同年代で、同じインド人の血が流れてても、自分と全く違う人生を歩んでいるヴィジャイに、ラーニーは色々と驚いたり刺激されまくったり。あと、これだけ生活してきた環境が違っても、心で通じ合える友達になった2人。

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いいよね~、こういう出会い。

 

おもしろいなあと思ったところは、ラーニーが婚約者ヴィジャイとの過去を思い出すシーンの数々。フラれてすぐはヴィジャイとの出会い(これは映画の説明的な部分になるのか)とか、楽しかった思い出。それが、旅に出て時間が経ってくると、楽しいだけじゃない、内に抱えていたもやっとした不満やしこり、自分で気付かなかったけど抑圧されていた部分が記憶として甦ってくるんです。それを振り払うかのように自分を解放していくラーニー。

 

これって、パリで仲良くなった方のヴィジャイが「あなたは変わらないでね」と言ったように、ラーニーそのものは別に変わってないんですよね。ただ、元々内側にあったもの、でも周りの環境のおかげで閉じ込めてしまったものを自由に解放させただけ。でも、そんなラーニーをみてある人は「君は変わってしまった」と言います。多分、変わってしまったと感じたのは、ラーニーがその人を見る目が変わったせいだと思う。今のラーニーは、その人を以前のようには見ていない。自分の事は自分で決めるし、ずっと待ってたりなんかしない。そんなラーニーから受けた空気のようなものを感じてしまったんだと思う。…と書きつつ、実際変わったと思ったのはラーニーが旅仲間の男衆(友達)と一緒に居たっていう状況のせいが一番かもしれないけどw

 

あと他にもよかったのが、時間が進むにつれカンガナーが可愛くなっていくとこ!

最初から可愛いし、最後までそこはかとなく野暮ったい部分もあるんだけど、クライマックスはとにかくキラキラしてくるんだよねぇ~。ガールズムービーのいいとこが凝縮してました。

旅行先(パリの方だったっけ?)で買ったっていうピンクのドレスも可愛かった。

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(画像出典:koimoi.com)

 

この映画、節々でかなり笑っちゃうシーンが多かったです。その辺は観る前の想像とかなり違ったな~。

ラーニーがお気に入りの、面白んだか面白くないんだかわかんないアメリカン・ジョークみたいな小噺とか、ラーニーの思い出として出てくるヴィジャイ(婚約者の方ね)の残念で憎めないエピソードとか…

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(画像出典:ireport.cnn.com)

↑これとか、前日に観た『愛と憎しみのデカン高原』がよぎってしまったよ…(観た人は分かってくれるはずw)

コメディ映画じゃないのに、至るところで笑っちゃった気がするw

 

婚約者ヴィジャイもさ、結婚式直前にヒロインを振るっていうヒドいことやっちゃうんだけどさ、そのあともちょいちょい出てきたりしてさ、なんか憎めないんだよね。本人は自覚してないけど実はダメ男な感じとかさ、リアルに居そうだよ、というか実際に居たよああいう男。ゴニョゴニョ

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(画像出典:daily.bhaskar.com)

これはまさかあのゴルガッパでわ…!!

 

そうそう、あと予想したほど酷くなかったのが、偽物日本人キャスト’タカ’。

事前には、(日本人目線で)この映画の一番のネックとも聞いて覚悟してたんだけど、案外受け入れられました。かなり覚悟して観たせいかもしれないけど。

作り手側の悪意を感じなかったから、まぁ仕方ないかな~程度に流せるっていうか、ちょっとわかりやすい程度に’日本人像’を強調したのかなぁ~って感じでした。何で日本人の彼が旅に出ているかって理由もわかったりして、「偽物君用意してまで日本人キャラ出す必要ないじゃん!」ていうツッコミも要らないのも良かった。

…でもやっぱりどこかから日本人連れてきてほしかったねwもしかしたら、ロシア人君も偽ロシア人だったりすんのかなw

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(画像出典:cosmopolitan.in)

 ↑タカ君、小さいw あとロシア人君が好みの顔だった

 

冒頭にも書きましたが、勇気が湧いてくるっていうか、元気が出てきます。

今公開中の『マダム・イン・ニューヨーク』に通じる雰囲気、同じ系統の元気をもらえそうな映画です。

女性にはすごくオススメ!

 

リンク

ダンスは少ない…というかほとんどないけど、爽やかでいい気分になれる曲がたくさんありました。

 

「London Thumakda」

「Kinare」

「Taake Jhanke」

 

 

Premincukundam Ra!/愛と憎しみのデカン高原

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1997年インド公開 1999年日本公開

出演:ヴェンカテーシュ(ギリ)

   シュリーハリ(シヴドゥ)

   アンジャラ・ジャベーリ(カーヴェリ)

時間:157分

言語:テルグ語+日本語字幕

 

好機に恵まれ、今では日本語鑑賞が超困難な日本初上陸のテルグ語映画『愛と憎しみのデカン高原』を観てきました。

タイトルが…タイトルがやべぇ!!!あとポスターもやべぇ!

 

あらすじ

大学でトラブルを起こしたギリ(ヴェンカテーシュ)が身を寄せた姉の住む街で、美女カーヴェリ(アンジャラ・ジャベーリ)に一目惚れ。情熱的に引かれ合うふたりだが、カーヴェリの父親はとんでもない荒くれ者で……。

 

いろいろ

※今回は資料が格段に少ないので写真少な目…

いやー面白かったです(笑)

 

冒頭からすごいです。主人公登場前に3人も殺されます!しかもナタで背中刺されるとかダイレクトすぎる襲撃!!

…と、冒頭の事件は始めは主人公と無関係なので、その事件はなかったかのように前半は甘~いラブストーリー。

いいですよ~、これがめっちゃ甘いの。隣の家の女の子が好きになっちゃうんですが、ハート型のお菓子(ハートチップル)を自分の気持ち代わりにプレゼントしようとしたり、姉の子供(甥っ子や姪っ子)をダシにして会おうとしたり。またねぇ、そのハート型のお菓子がサブリミナル効果なんて控えめな事やってちゃあアカン!な感じにしつこく出てくるんですよ!しかもあまりにも直接的に見せられるから逆に食べたくなってくるっていうねw

カーヴェリちゃんもカーヴェリちゃんで、主人公の気持ちに応える為に夜通し無駄に頑張って次の日熱出しちゃうとか(何を頑張ってくれたかは本編を観た方が分かりやすいので端折ります…)、前半は延々メロメロにウブで甘~いラブストーリーが続くわけです。私こういうクソ甘い(言葉汚い…)お話大好物なので大喜びですw

 

さてさて。

丁度半分あたりでガラリと話が動きます。そう、冒頭の事件と主人公たちがつながってくるんです。そして後半はなかなか手に汗握るシリアスな展開。ちょいちょいありますよね、前半と後半で違う映画並みに変わってくる話。それです。

日本語タイトルが「憎しみ」って付いてるので、インド定番のテーマ「復讐もの」になるのか…と思いきや、それはなかったです。確かに周囲は憎しみに溢れる設定ではありましたが、主人公は復讐に燃えるポジションじゃなかったので、強いて言うなら愛の為に奔走する展開。そのおかげでシリアスになりすぎないので観易いお話でした。復讐ものだと、あんまりハッピーじゃなかったりするからねぇ…。

 

歌も私の好みに近いの多くて楽しかったですよ~。

主人公登場ソング(「Oh Panai Poyindi」もしくは「Chadhuvuki Tata Cheppeste」って曲名のどっちか…)の歌詞が「好きな女の子にラブレターあげたらちがう女子だった♪ 一件落着♪」「テストで落第♪ 一件落着♪」…どこからツッコんでよいのやら…w いいですねこの歌詞wwww↑は日本語だけど、テルグ語でも同じこと言ってるのかな?気になるw

あとびっくりだったのが、雪山ソングでヒロインが手袋をしていた…!!!!あのインド映画の「雪山ソングは男子はあったかい格好してるけどヒロインは見た目重視でめっちゃ寒そう」な定説が覆されるダンスシーン!!!これは貴重な資料!!!w 手袋してるだけで他の雪山ソングと比べると格段に暖かそう!!w

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ヴェンカテーシュさんはこの時30代後半。濃ゆいですがなかなかかっこよかったです。アンジャラはとっつきやすそう(でもかなりお嬢様そう)な美人さんね!

 

 

今年の夏はテルグ語映画2本も日本上陸するし、日本初上陸のテルグ作品として貴重な資料!それでなくてもツッコミ所あり、手に汗握る展開あり、メロメロ甘いロマンスありで楽しい映画でした。オススメです~♪

 

リンク

あ、絞り切れず4曲に…

 

雪山ソング

 

結婚式ソング

 

逃避行中ソング ほんのり北っぽい?

 

主人公登場ソング

 

Bride & Prejudice

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2004年公開

出演:アイシュワリヤー・ラーイ(ラリーター)

   マーティン・ヘンダーソン(ダーシー)

   アヌパム・ケール(ラリーターの父親)

   ダニエル・ギリーズ

言語:英語+英語字幕

時間:106分

 

『ベッカムに恋して』で高い評価を得たグリンダ・チャーダ監督が『ベッカム~』の次に制作した1本。

ジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」の現代インド版です。純粋なインド映画ではないですが、アイシュやその他インド人俳優出演&インドが舞台ってことで。

 

あらすじ

インド・パンジャーブ州はアムリトサル。バクシー家の4人の子は女ばかりで、母親は娘に良縁を探すべく躍起になっていた。とあるパーティーで、次女ラリーターはアメリカ人の資産家ダーシーと出会うが、ダーシーの高慢な態度に嫌悪感を抱いてしまい…。

 

いろいろ

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全編ほぼ英語(バクシー家の家族同士の会話も英語です)、出演者の半分くらいは外国人、それでいて英語の歌&ダンスシーンが挿入されたりと、見事なイギリス映画&インド映画のちゃんぽんっぷり!私の脳ミソは大いに混乱してしまいましたw

 

原作の設定は現代イギリスに書き起こすと少々無理が出そうですが(婚期を逃すと一生惨めだから母親が躍起になるとか無い事もないけど時代遅れ)、まだまだ封建的な部分が残るインドなら結構マッチしていたと思いました。…だからこそ?インドでやるならすみずみまでボリウッドにしてほしかった…気もするw

原作は読んだことないけど、キーラ・ナイトレイ主演版「プライドと偏見」を1~2年前に観ていたので予習はなんとなくOK。好きなシーンがちゃんと『Bride & Prejudice』でも出てきて思わずニヤリw

 

アイシュは2004年時30歳くらい。多分設定は20代かなぁ(20歳前…にするには大人っぽいし)。相変わらずの美しさでした(毎度それしか言えないw)。ちょっと髪も染めてた?茶髪でした。これはなんでだろ?

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ダーシーと因縁を持ち、ラリーターといい雰囲気の関係になるジョニーがちょいちょい気になりました…っていうのは、「スパイダーマン2」の中でMJと婚約した宇宙飛行士役の人がやってたから…という超個人的な理由からなんですが、今見るとこの人(ダニエル・ギリーズ)、流行りのクリス・パインに似てないか!?クリパ顔!!!ダニエル→クリパ→ダニエル→クリパと写真見比べてると笑いが出てくるよw 比較にどうぞ→[画像検索:ダニエル][画像検索:クリパ]

というわけで、もっとメインなハズのダーシーさん(マーティン・ヘンダーソン)になかなか目が行きませんでしたww

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コチラがメインなハズのダーシーさん

 

ところで、ラリーターがゴアに招待されて一瞬映るこのホテル

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『Dhoom』でジョンが大胆なことしちゃうロケ地のタージ・エキゾチカ・ホテルの入り口に似てる気がするんですがどうでしょうか?

ボリ特定班の方、宜しくお願いしますm(__)m

 

↓あとこういうのがフッと現れるから油断できないよねw

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アイシュ&グリンダ・チャーダ監督のもう一本、『The Mistress of Spices』も観たいねぇ~。

あ、『ベッカムに恋して』の方もまだだったwこっちも見なきゃ。

 

リンク

今回は公式動画がみつからないのでリンクなし。タイトルで検索するとダンスシーンとか観れますよ~

 

 

Kismat Konnection

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2008年公開

出演:シャーヒド・カプール(ラージ・マルホトラ)

   ヴィディヤー・バーラン(プリヤー)

   ジューヒー・チャーウラー(ハスィーナー)

   シャー・ルク・カーン(ナレーター)

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:155分

 

「Kismat」は「運命」、「Konnection」は英語の「connection」と同義です。

 

あらすじ

ラージ・マルホトラ(シャーヒド・カプール)は大学生まではリア充だったのに、ここ最近は運がツイてなさすぎで仕事にもありつけない有様。そんな時に最悪の出会いをしたプリヤー(ヴィディヤー・バーラン)に、ラージは彼女を疫病神かと勘違いするが、相談に行った占い師(ジューヒー・チャーウラー)に彼女はむしろ自分の幸運の女神だと教えられる。確かに彼女に会った時、ラッキーな事が起きると気付いたラージは、彼女に近づこうとするが、実は彼女はラージが関わろうとしていたショッピングモール建設計画によって立ち退きを強いられる老人ホームのスタッフで…

 

いろいろ

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ラブコメ好きな方は観て損はないです。でも観なくても損はないですw

おおまかなあらすじとしては、「ある目的の為についた嘘がなかなか愛する人に打ち明けられず、悩みに悩んだ末打ち明けようとすると…」というインド映画(に限らず?)の定番のパターンを踏んでおります。

本作では、シャーヒド演じるラージが仕事とプリヤーの両方を手に入れる為に、仕事相手の社長とプリヤーにそれぞれ違うショッピングモールの設計プランを持ちかける…という嘘。プリヤーには老人ホームを潰さない設計、社長には通常の設計を…といった感じでした。

実験的な設定や挑戦が特に見られない分気楽に観れますが、悪く言ってしまえば「普通」の映画です。

 

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ヴィディヤーは近年『Kahaani』『The Dirty Picture』等、インド映画で単独で主演を張れる女優に成長しましたが、そんな今の状況がインプットされた状態で観てしまうと、この役にはなんだかもったいないような…?

『Kismat Konnection』の前に作られた『Lage Raho Munna Bhai』と似た設定の役(老人のお世話をする家に暮らしている女性)でしたが、あちらはサンジャイ・ダットといった曲者系俳優の相手役としてかなりいいセンいってたと思います。今回はシャーヒド、ぶっちゃけ普通の俳優なのでもうちょっと軽めのというか、可愛い系の女優さんでも十分だった気もします。(リアルタイムで観てればそうも思わなかったかも?うーん。)

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ちなみに舞台はカナダ

 

本筋はまあ普通でしたが、サプライズは結構美味しかったです。

まず序盤のナレーションがシャー・ルク・カーン、時々ラージが助言を求める占い師にジューヒー・チャーウラ(いかにもな占い師の格好、可愛かった!)

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あとそんなところに居ったんかい!!なボーマン・イーラーニー。クライマックスにボーマンさんがでてきたせいで私の意識が全部ボーマンさんに持っていかれましたw何なんすかもうほんとこの人神出鬼没ですわw

 

リンク

「Ae Paapi」

本日のヘビロテ行きソング(数年前によく聴いてたので懐かしかったw)

 

「Bakhuda Tumhi Ho」

 

「Soniye Ve」

 

 

Race 2

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出演:サイーフ・アリ・カーン(ランヴィール・シン)

   ジョン・エイブラハム(アルマーン・マリク)

   ディーピカー・パードゥコーン(アリーナ・マリク)

   アニル・カプール(ロベルト・デコスタ)

   ジャクリーン・フェルナンデス(オミーシャ)

   アミーシャー・パテル(チェリー)

   ビパーシャ・バスー(ソニア/特別出演)

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:145分

 

サイフ主演の人気スリラー映画『Race』の続編。

今回前作とつながりがあるのはサイフとアニルの2人。設定上は前作とつながりはあるものの、舞台が変わるのでまぁ前作観てなくても大丈夫です。(前作おもしろいので見といたほうがいいけど)

 

あらすじ

※メンドクサイので今回端折ります

ボリウッド界のチャラ男みたいな名前の青年実業家役のサイフの彼女ビパーシャが殺されちゃったので、その黒幕らしいジョンに復讐しちゃおうってお話。

 

いろいろ

お話はトルコあたりからスタート。こりゃ私の心を鷲掴みでございますね!かの有名なアヤソフィアなんかも拝めます!きゃっきゃ♡

 

んでアニル・カプールのナレーションで人物紹介。ここでジョンとかディーピカが登場するんでごぜぇます。

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ディピカちゃんのドレス、スリットの深さがえげつない。

風強いし、母ちゃんパンツ見えねぇかヒヤヒヤもんだったよ…ホンマ、まじで…

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なんかあとカラコン入れてそうなジャクリーンとか…

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…これはカラコンとかそういう話じゃねえな…

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ガンガンに鍛えてるはずなのに、柔らかそうな筋肉をお持ちのサイフさん、スーツ姿はバッチリキマってるのでずっとスーツ着ててください!

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アミーシャは一時期から考えると女優陣の3番目っていうのは悲しいモノもあるんですけど、このキャリアでこのキャラできるっていうの逆にすげえわ。

 

話が進むにつれ、色々ツッコミポイントが加速していきます。

 

オッサン(ラジェーシュ・カッタル)の観たくもないサービスシーンとか このあとケツモザイクとかもあってさぁ…要らんわ!

f:id:komeindiafilm:20160315214712j:plain ↑タオル。

ジョンとディーピカが組んでやってるいかさまトランプのアイテムがどことなくダサかったりとか…

挙句の果てにはクライマックスで〇〇が××から■■に登場するところなんかぶっ飛んでてびっくりだわよ!!!(すんませんネタバレになるので伏せました)

一見カッコイイことやってんのにそれがカッコよくなりきれてないというか、やってる側は分かっててわざとギリギリスレスレのダサいとこなぞって笑わせにきてんのかわかんないこのクオリティ、嫌いじゃない。いやむしろ好きです。

このクライマックスでぶっ飛んだ演出(文字通りぶっ飛んでる)に全てを持っていかれ、それまでの約2時間のお話なんかどうでもよくなります。

 

先にご覧になった方々の評判としては、「前作よりストーリーの面白味に欠ける」というのが印象的で、サイフファンなのに中々手を出さなかったんでございますが、見た感じだとこの映画の見どころはストーリー云々じゃなくなんかもっと別の次元にある何かが気になって仕方ないとこでしたね。はい。

 

オススメです!

 

リンク

この曲が一番すきー

「Allah Duhai Hai」

 

楽しそ~ 「Party On My Mind」

 

しっとりも~ 「Be Intehaan」

 

 

Gunday

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2014年公開

出演:ランヴィール・シン(ビクラム)

   アルジュン・カプール(バーラー)

   プリヤンカー・チョープラー(ナンディタ)

   イルファン・カーン(サティヤジート)

時間:154分

言語:ヒンディー語+英語字幕

予告編:Youtube

 

今年バレンタイン公開の、男臭~い映画のDVDが早くも出たよ!

30年位前の、カルカッタが舞台です。

 

あらすじ

1971年、バングラデシュは戦争に勝ち独立する。しかしその影響で、ビクラムとバーラーは難民となってしまう。2人はお互いに助け合いながら暮らしていたが、とある事件をきっかけに、難民キャンプからカルカッタに行くことを余儀なくされる。

1980年代。2人は大物石炭強盗団のボスを殺したことをきっかけに、カルカッタの大物マフィアへとのしあがる。2人の行っていることは犯罪であったが、貧しい人には施しを与え、学校や病院を建設するなど、弱者の味方でもあった。

警察は2人を持て余し、サティヤジートという刑事を呼び寄せる。サティヤジートは直接2人の前に現れ、必ず逮捕すると挑発する。 そんな時、出かけた先のキャバレーで、2人はダンサーのナンディターに同時に恋に落ちるが…。

 

いろいろ

アツい友情で結ばれた2人の男!そこに現れた美しい大人の女性!果たして、2人は友情を取るのか!?恋を取るのか!?

…てな感じのお話です。

 

もうとにかく2人がアツいです。いい意味で。友情がアツいのはもちろん、アクションもガンガン出てきたり、ムキムキに鍛えた筋肉を見せびらかしたり、あんたら濃ゆいわ!小さい頃から2人でサバイバルしてきて、友情の厚さはピカイチ。「男の友情はなによりも美しい…」とお考えのあなた、オススメですよ!

 

物騒な世界が舞台&男臭いことこの上ないのですが、YRF制作&大衆向けだからか全体的にかなり見やすくもあり、女性でも疲れることなく観れると思います。テンポ良し、展開も早いので、最後までノンストップ!飽きることなく鑑賞できました。

ところで『GUNDAY』というタイトル、てっきり「銃の日」みたいな意味だと思ってたら、本当は「無法者・アウトロー」という意味でしたwそして、読みも「ガンデー」ではなく「グンデー」。しっかし第一印象が後々まで残るように、今でも脳内では「ガンデー」と読んでしまいます。自分アカンがな。本編中も歌の中でも「グンデー」と言ってるのが確認できるので、ご安心を。

 

舞台はバングラデシュ独立戦争が絡む子供時代の1971年~と、成長してからの1980年代。

成長してからの方は、『Mr.India』が出てくるシーンがあるのでおそらく1986年以降。一昔前の時代が舞台です。カルカッタということで特徴的なモノもちらほら出てきてました。目立つもので言えばヒンドゥー教の女神・ドゥルガーとか。お祭りのシーンも絡んできますので、知識としてあるとより便利です。私は『Kahaani』でドゥルガー・プージャーの知識はインプットしてあったので、結構すんなり理解できたシーンもありました。無くても大丈夫ですけど!

 

メインのストーリーはもちろん、絵面だけでクスっとくるちょっとしたシーン、ビクラムとバーラーとナンディニのキャラクターも魅力的でした。特にナンディニに一目ぼれした2人が、ボーっとしたりキャッキャしたり、姉御的なナンディニにまごまごしちゃったりするところが楽しかったです。お酒飲みながらテンション上がりまくった結果、ピョンピョン飛び跳ねたりとかw 

そういえば、2人の子供時代を演じた子役君たちもいい感じでした。ちょっと昔までボリウッドの子役たちって、喋り方が違和感ありまくりだったんだけど、進化してますなぁ~。ビクラム役の子なんか、成長したら結構なイケメンになりそう!w 

 

イルファン演じる手強い刑事・サティヤジートも、なかなか渋カッコよかったです。なんかこう・・・全体像が。

あとはー、ダンスシーンが良いよね!プリやんがバリバリセクシーな「Asalaam e Ishqum」、暑苦しすぎる「Jashn e Ishqa」、ダンスがコミカルでテンション上がりそうな「Tune Maari Entriyaan」は特にお気に入りで既に通勤中にヘビロテ中!w

お好きな俳優が出てるという方、友情モノ好きな方はかなり楽しめると思います~。是非!

 

キャッ

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リンク

「Asalaam e Ishqum」

 

「Jashn e Ishqa」

 

「Tune Maari Entriyaan」

 

オマケ

特典DVDの方、カットシーンにキロン・ケールが居た!!本編にはいなかったけど最初はゲストの予定だった感じ??わ~観たかったなぁ!